水に咲く一輪の花となれ② (ページ37)

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いざ再出発ページ37

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『外されたぐらいで何よ！！チャンスはまだあるじゃない！！』

凛「っ！…けど俺は…」

『っなんの為に棄権してきたと思ってんの！』

凛「！！」

『最高の仲間と泳ぎたいなら泳げばいい！大会とか試合とか関係ない！仲間ってのは、一人かけたらダメなんだよ……っそれぐらい分かれバカ！』

渚「Aちゃん…」

凛「…A」

『っ、触んな！…見るんじゃねーよ！』

凛「…」

涙目になりながらも、Aは凛の腕をぎゅっと掴んだまま。右足が未だ痛むのか、少し動く度に顔をしかめている。その表情を覗こうと凛がかがむけれど、Aに顔をそむけられる。

真琴「とりあえずAは病院に『そんな時間ないから！！！』…っけど、！」

『けどじゃない！みんなが待ってる…っあたしはなんとかなるから！！』

凛「なんとかって…」

膝あたりを抑えつつも、スマホを片手に時間を確認したAは『開始まであと10分…ギリだな』と呟く。

『っほら走るよ！！』

渚「っダメだよAちゃんは！それ以上無理したら倒れちゃうよ！！」

『んな事言ってる場合じゃないから！！ちょっとは言うことを聞きなさい！！』

遙「A…」

『ほら走るよ！！凛！！』

凛「！…あぁ！」

無理矢理にでも足を前に出し、凛とかけて行ったA。地面には、Aの血痕が残っている。

真琴「あの怪我でずっと俺たちを探し回ってたんだ…」

渚「凄い距離だよ絶対…血痕がまだ残ってる…」

先程までAがいた歩道を見てみると、血痕がポタポタと落ちていた。その血痕は、Aが十分頑張ったのを証明していた。

真琴「っ行こ！渚！」

渚「うん！そーだね！」

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遅れてすみません(*_ _)
まだまだ続きます。