衝撃 ページ30
江口side
江「え?」
良「…」
良平さんは俯いていた。
江「どうかしましたか?」
謝られるような心当たりが無くて脳をフル回転させて考える。
良「俺さ、Aの事、好きかも。」
江「ぇ、」
突然過ぎて思考が追いつかない。
良「お前がいつまでもうじうじしてるなら、俺が貰う。」
いつもの口調じゃない。
言葉がとてつもなく重く感じた。
前の時とは違う。良平さんは、、、本気だ。
一瞬の間で嘘か本気か、はっきりと理解した。
良「お前が本気だと思ったから応援したけど、そんな生半端な気持ちなら、俺は応援できない。」
今まで聞いた言葉の中で1番胸に刺さった。
良「ごめん、ほんと。でも今言ったことは嘘じゃないから。」
江「ぁ、((」
言葉を発しようとした瞬間、個室の扉が勢い良く開いた。
貴「ごめんねー。さ、食べよー。ん?どうかした?」
絶妙のタイミングでAさんが帰ってきた。
良「随分早かったな。」
貴「そう?結構遅くなっちゃったと思ったんだけどそうでもなかったか。まぁ、ならいいや。さ、食べよ食べよー。」
さっきの事で頭がいっぱいになって味なんて覚えていなかった。
帰り際。さっきの事をずっと考えていた。
貴「じゃ、お先にー。また今度ー、」
良「おぉ、じゃーなー。」
江「…あの、良平さん、」
良「俺、本気だから。悪く思うなよ。」
良平さんは早々と帰ってしまった。
俺はどうしていいかわからないでいた。
江「でも、Aさん。彼氏いるし、どうしたらいいんだ。」
1人で悶々と考えていた。
良平さんが、Aさんを好き?
もう今度こそ無理かもしれない。
良平さんなら彼氏がいても関係ない。
きっとAさんと結ばれてしまうんだろう。
…嫌だ。そんなの嫌だ。
今まで好きな子ができるたびに自分に自信が持てなくて諦めていた。
そのたびに後悔して、でも何もできなくて。
もう後悔したくない、
今まで好きになったこの中でここまで胸が苦しくなって、ドキドキして、不安になるのは、
Aさんだけだ。
いつも、収録のたびに声をかけてくれて、
俺がリテイク出してもアドバイスをくれたり、
いつでも優しくて、楽しくて、たまに面白いところもあったり。
諦められない。
それがたとえ良平さんでも譲りたくないんだ。
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PAO☆(プロフ) - しなのん♪さん» ありがとうございます!これからも更新がんばっていきます(*^^*)学校も頑張ります!笑 (2017年2月24日 7時) (レス) id: f00fa7a8bf (このIDを非表示/違反報告)
しなのん♪(プロフ) - 受験お疲れ様でした!!無事に合格出来て良かったですね!!!!次は更新も4月からは学校も頑張ってくださいっ! (2017年2月24日 7時) (レス) id: 12fc29e94a (このIDを非表示/違反報告)
PAO☆(プロフ) - ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))発表までドキドキで壊れそうです!笑(どこかで聴いたことあるぞ∩^ω^∩) (2017年2月17日 7時) (レス) id: f00fa7a8bf (このIDを非表示/違反報告)
美由紀 - こんばんは(*^^*)受験お疲れ様でした!受かりますように祈っています♪ (2017年2月17日 3時) (レス) id: cec3950925 (このIDを非表示/違反報告)
PAO☆(プロフ) - 美由紀さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(#^^#)更新頑張ります(o゚▽゚) (2017年2月14日 6時) (レス) id: f00fa7a8bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PAO☆ | 作成日時:2016年9月25日 15時