ふて腐れ英 ページ2
3日目の練習も終わり、あたしは
ボトルの片付けをしていた。
後ろで、研磨が言う。
孤「……A、おれのタオル知らない?」
『え?確か、ネットの下に置いてなかった?』
孤「そうだっけ……ごめん、ありがと。」
『いえいえー!』
研磨って、なんだか先輩に見えないんだよな。
どの学年とも、なんだかんだ仲良くできそう。
赤「あ、A。」
『? はい、京治さん。』
赤「今日さ、月島とリエーフと自主練するんだけど、手伝ってくれない?」
『! わかりました!』
蛍が普通に自主練に参加するようになって、
嬉しいのは俺だけではないはず。
少しご機嫌で、一度
体育館を出る。
……あれ。
『英?待ってたの?』
そこには、なぜかふて腐れた英が立っていた。
国「だって、A遅いし。全然来ないし。つまんない。」
『合宿してんのにつまらんとは。贅沢なヤツだなお前は。』
国「合宿がつまんないんじゃない。Aがいないからつまんないの。」
『なんだなんだ。甘えたモードか?』
国「……ん〜〜。」
『蛍にも言ったけど、マネ不足してんだよ。少し我慢して、な?』
肩にグリグリと
額を押しつけてくる英の頭を撫でて、
あたしは笑う。
『英。蛍たちがね、また自主練するんだって。あたしも行くから、英も行こうよ。』
国「……行く。」
呟いた英に、あたしは「ヨシ!」と笑いかける。
と、その前に晩ご飯だぞ。
食堂閉まっちゃう。
英を引っ張って食堂に向かう。
あれ、あたし
飯の準備なに一つした覚えがないんだが???
まあ、いっか。←
国「ねぇ、A。」
『ん?』
国「……IH、絶対、全国行こうね。」
驚いた。
英がそんなこと言うなんて。
あたしは笑う。
『うん!』
絶対に、今度こそ。
英が、あたしの手に少し力を入れる。
そしてそのまま、食堂へ。
この時あたしは、英が「危な……」と
呟いていたことを知らない。
国「抱きしめるとこだった。」
『? なんか言った?』
国「ううん、なんでも。」
あたしは首を傾げたけど
なんでもないならと、気にするのをやめた。
***
おはようございます。
こんにちはこんばんは。
駄作者です。
まさかシリーズ3作目ができるなんて……!!
嬉しい限りです。
アンケートのほうも順調ですよ。
ちょっと例の2人がいい勝負してます。
どんどん投票しちゃってください!
男主、音駒のほうも、どうぞよろしくお願いします!
126人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこみんと(プロフ) - 北狐さん» ありがとうございます! (2021年1月11日 17時) (レス) id: bf2a4d63a6 (このIDを非表示/違反報告)
北狐 - 凄く面白かったです!及川さん、、、良いですね!!今更ですがとっても面白い作品に出会えて良かったです。お疲れ様でした! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 5618ba980a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょこみんと | 作成日時:2020年6月6日 7時