ご主人様の言う通り episode4 (ページ11)

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Sside

モモの様子がおかしかった日から、何日かが経った。

あれからずっと変わらない生活をしてる

ただ一つ変わったのは、モモがあまり笑わなくなった

『あの、さ』

あの日モモが俺に言おうとした事、何となくわかる。

きっとニノの結婚のことだ。

彼女なりに俺らに気使って笑ってんだろうけど、全然笑えてない

彼氏にまで気使うってな…

｢ふっ、｣

そう笑った時、電話が鳴った

｢もしもし？｣

二宮｢あ、俺｣

｢なんか久しぶりじゃん｣

二宮｢翔ちゃん｣

｢なんだよ改まって笑｣

二宮｢俺明日、正式に結婚することになった｣

｢…そっ、か｣

二宮｢あいつのこと、頼んだからな｣

ﾌﾟﾁｯ…

ニノの声には全く感情がなかった。

本当はモモを俺のものにしたい。

出来るものなら彼女が笑う視線の先に俺が居たい。

ニノにはカッコつけて｢任せとけ｣とか言ったけど

だけど俺じゃダメなんだ。

もうこれ以上、好きな人が苦しんでるのを見たくない

『明日10時に駅前に来て』

無意識的にそう彼女に送っていた