その39 ページ44
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「清水さん、こいつが話あるみたいです」
『えっ、ちょ、マジ?真面目に??真面目に今から言うの???ちょ、一回考え直そうよ。
ねぇ、無視しないで!!!!』
未だに私の襟を掴んで私を清水さんの前に出す縁下にそう言えば「お前に拒否権は無い」と私だけ置いてどっかに行かれた。ふざけんな。
「えっと、Aちゃん。話って…………」
『あ、えーっと、………その………』
ちらっと縁下を見れば口パクで「い け」と言われる。
えぇい。もうどうにでもなれ!!!!
『今まで………………、すみませんでしたぁあああああああっ!!!!』
「………………えっ?」
清水さんの前で華麗にスライディング土下座をする。
周りでスガさんと大地さんがスポドリ吹いてたけど気にしない。
『その、さっき、縁下から聞きました…っ。
清水さんが私が清水さんのことを嫌いだと思ってるって』
「………うん」
『その、全然そんなことないんで、ほぐぁっ!!!!』
「えっ、Aちゃん?!!」
くっ、顔をあげた瞬間清水さんの眩しさに目がやられた。
クッソ、思ったより距離近かったよ!!清水さんの麗しいお顔が思ったより近くにあったよダメだ私死んじゃう!!
『ぐっ、ダメだ見れない………!!』
「えーっと………、Aちゃん、だよね……?」
『はい!!Aです、南雲です!!!!
あの、私が清水さんのこと嫌いとか全然そんなことないので!!
むしろ、そのその………だ、大好きです!!ていうか愛してます!!!!
愛しすぎてる故に顔が見れないと言いますか、まともに喋れないと言いますか……』
「えっ、じゃ、じゃあ今までAちゃんが私と話す時ずっと下見てたりあんまり喋ってなかったのは……」
『発狂するのを抑えるためですね。
こうしてる今も発狂しそうなのを全力で抑えてるんで』
「はっ、発狂………?」
『はい。発狂です』
「その、例えば……?」
『エッ、それは言わなきゃダメですか?
絶対清水さん引きますよ?私引かれる自身あるので』
「言ってほしいな。
私ずっとAちゃんが私のこと嫌いだと思って傷付いてたから」
『ぐっ………!!!!
わ、わかりました。言います。言います。
その代わり、絶対に引かないでくださいよ』
「うん」
清水さんがそう言ったのを確認して大きく息を吸う。
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名無し44391号(プロフ) - 二口の名前って賢治じゃなくて堅治だった気がします。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: 241969c5a4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - アリアさん» いえいえ、私もよくやるので^^; 応援してます!頑張ってくださいね! (2018年1月17日 20時) (レス) id: ece94a69e5 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ねむりさん» ひぇえごめんなさい変換ミスです!!ご指摘ありがとうございます! (2018年1月17日 20時) (レス) id: e5a9b92e0f (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - その42で、「そのままの、素の優帆ちゃんで」ってあるんですが、変換ミスでしょうか?違ってたらすみません。すごく面白かったです! (2018年1月17日 19時) (レス) id: ece94a69e5 (このIDを非表示/違反報告)
くだけた心 - 題名を見て何となく避けてたけど、読んでみたらもう最高でした!! (2018年1月17日 19時) (レス) id: ac9fc8e2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリア | 作成日時:2017年10月19日 21時