へし切長谷部の妹。【刀剣乱舞】 (ページ3)

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へし切長谷部の記憶。2 ページ3

へし切長谷部side

あれから。

気づけば父上は亡くなり、大太刀から打刀に擦り上げられ、織田信長(あの男)の城に居た。

「っ！A！A！」

？「うるさいですねぇ。静かにしてくださいよ」

そう苦言を呈してきたのは桃色の髪に、左右の目の色が違う女のような男だった。

「…お前は？Aを見なかったか！？」

宗三「僕は宗三左文字。その前にあなたの名前を教えてくださいよ」

「…俺は長谷部国重。長谷部と呼んでくれ」

宗三「長谷部ですね。それで、Aとは？」

「俺の妹だ。短刀で俺と同じ服で、髪は後ろに結いていて俺の鞘に付いている紐と同じものを髪に付けている。知らないか？」

後に宗三は、この時の長谷部は目がかっ開いていて怖かった、と語った。

それ程必死だったのだ。

宗三「残念ながら、長谷部が此処に来た時にはそのような子は居ませんでした」

そう言って宗三は首を振った。

どこかで迷子にでもなっているんじゃなかろうか。

まさか、誘拐でもされたか。

どちらにせよ、泣いているに違いない。

俺は、その後に出会った薬研と不動にも聞いたが、2振りも知らない、と言うように首を振るばかりだった。

それから出会えぬまま、俺は"へし切長谷部"という名を付けられ、黒田家に下げ渡された。