Stone World the Beginning４ ページ6
「ｸｸｸ、少年様の夢、ツリーハウスの誕生だ！ようやく衣食住がそろったな」
予想よりかなり遅かったが、1ヶ月半近くかけてようやくツリーハウスが完成した。
現在5月中旬。
「さ〜〜て。いい加減、『疲労感なんざ無視が合理的』スイッチも限界か……」
ほぼほぼノンストップで働いていた俺の体は限界がきたのか遂にバタン、と倒れる。若干泡も吹いてるような気がする。
クッソ、人間1人じゃ生活だけでギリギリだ。
科学の進歩もクソもねぇ。せめてあと一人、体力のある奴がいれば……！！
が、疲労困憊の体を動かそうとも無理な話だったらしいな。その日は全ての作業を諦め、やっとこさ完成したツリーハウスでとりあえず、寝た。
疲労困憊の俺が翌日起きたのはいつもより少し遅め。旧現代のわりと規則正しい生活習慣が良かったらしく毎朝決まった時刻に目が覚めていた。
しかし、まだグッタリしている体を動かしひとまずツリーハウスを出る。
しかし、ツリーハウスの下にあったはずの空っぽの土器2つのうち、ひとつがない。ないのは食料を貯めておく予定の土器だ。水を貯めておく用の土器はある。
猿が持ってったか？
「ここの住民は君かい？」
突然、初めて聞く声がした。
声、声？日本、語……？？
ハッとして声の方を振り返る。
そこにいたのは、知らない女だった。
俺が作った土器をご丁寧にも両手で持った女だ。
こんな石の世界だっつーのに、見た感じサラッサラしたネイビーの長い髪に、長いまつ毛に縁取られたお綺麗な明るい色の瞳、色白で細い体だが俺より体力も筋力もありそうだった。
長い？あー、じゃ簡潔にまとめるわ。美人の女。
俺と同じやり方で作ったんだろう服は、上半身は体に巻き付けた風で、ウエスト部分は紐で留めている。
お生憎俺はファッションにまで詳しくねぇが、『ラップワンピース』というものだと言うのは分かった。
千空「テメーか？土器持ってったのは」
「あぁ、それはごめん、謝るよ。土器を覗いて空だったからね。使われた形跡があったし、採りに行っても無駄足にならないかもって思ってね」
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
