コハク２ ページ43
完成したロープを木製タイヤの溝に括り付ける。もちろんロープの先は最初に傷を付けた倒木の溝にはめるようにして巻き付ける。
もう一方のロープの先を持って千空は近くの木に登っていく。
A「現代なら小学校で習うね」
千空「発明は紀元前数百年前、アルキメデスのオッサンだ。一高校生のゴミみてえな力を、司も大樹も真っ青な怪力に変換する」
千空/A「滑車だ！！」
滑車の原理……
動滑車がひとつあれば重さが半分になる
倒木の重量は1
千空の体重は60kg程度だから、ロープを引っ張り持ち上げる時に必要な力も同じ程度になる。
500kgを½して250kg、また½すれば125kg、
もう½すれば62.5kgまで引く力は減る。
62.5kgまで減ってしまえば千空の全体重で引っ張ればまぁ傾けるくらいは可能という訳だ。
ちなみに½を3回かけたので全体(500kg)を考えれば
2の3乗分の1……『8分の1』の力で引っ張れる。
まぁ、力(
木にロープを上からかけた千空がそこから飛び降りてくる。降りていく千空とは反対にロープを巻き付けておいた大木は徐々に持ち上げられる。
ある程度持ち上がったのを確認してから、千空が持っていたロープの先を今さっき彼が飛び降りた木に縛り付ける。
彼女は呆然と、滑車と私たちを見つめていた。
？「……素晴らしい。いや、そのアルキなんとかの知恵がじゃない。君らのその＿＿＿一歩一歩問題解決へと楔を打ち続ける、揺らがぬ信念がだよ」
ふと彼女は微笑む。
コハク「私の名はコハク。どうやら私は君らのことがめっぽう好きになってしまったようだ」
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最初読んだとき、
「俺の体重が60kgちょいだから、×2の3乗で500kg
3枚ありゃギリいける」
って、何言ってるかホントに意味がわからんくって！
でも滑車くらいなら冷静になってよーーーく考えりゃ分かるんですね……
というか、小学校で習うって言ってましたけどホントでしょうか？私、1ミリも覚えてないんですケド。
え？単語だけ、ですよね？？
てこの原理なら覚えてるんですけどね……(ﾉ´∀｀*)
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
