狼煙をあげろ２ ページ33
黄 鉄 鉱。
鉄入ってるじゃないか！！
千空も気づいたのか、急に顔を青ざめる。
千空/A「待っ……」
だが、時すでに遅しとはまさにこのこと。
ガチコーン、と派手に岩をぶつけた瞬間＿＿
ｼﾞｭｯと火花の音がする。
一瞬で大樹は杠を抱え、私は千空を押し出すようにしてその場から一目散に離れる。
巨大な爆発音と共に続いた爆風で私たちは吹き飛ばされてしまった。黒煙をあげながら炎が燃える。
千空「ｸｸｸ、問題ねえ。大成功じゃねえか。火薬クッキング！」
幸いなことに、私たちは無事だった。
杠「こんなにすごいんだ火薬って…」
千空「昔から学生が実験とかでミスして、手足ふっとぶレベルの事故もバンバン起きてっからな。その気になりゃ確実に凶器だ」
杠「ひ〜！……これで司君を攻撃＿＿＿するの？」
不安そうに問う杠。本当にそうならなければやはり良いのだが……
A「……取引に使う。司は話の通じない殺人鬼とかじゃない。大樹と戦ったときに言っていただろう？」
『なんの取引にもなってない』と。
逆に言えば、戦況次第で取引の余地はある、ともとれる。火薬武器さえあれば優位に立てるが＿＿＿
そのときは司を……
殺すしかない。
千空の強い意志を持った赤い瞳がこちらを見てきた。ほんの少し不安そうにうなじを触っている。
私も無意識か、
切り替えるように一息ついて、
A「さ、すぐに消そう。司が追ってきていたら見つかるからな」
温泉のお湯で鎮火をし始めたそのとき、杠の手がふと止まった。
杠「千空くん、大樹くん、Aちゃん
見て、あれ」
杠の見ている方向を見ると一本の煙が上がっていた。
＿＿＿＿＿狼煙
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
