石の世界でアテナは生きる【Dr.STONE】

Stone World the Beginning２ ページ4

翌朝、昨日歩いているときに見つけた川で手当り次第石を集める。


台になりそうな石を見つけ、その台の上で片っ端から集めた石同士を叩いていく。


結論から言や、石器作りのためだ。



バキャァと音をたてて何度も何度も割れていった。




いろいろ試さねぇとわかんねぇコツがあんな。


面の部分は、空中で殴り取る！

フチの横の部分は、台の上で叩いて両側同時に削る！




石の種類も使い分けだ。特にこの、カラフルなチャートって石がクッッッソ硬ぇ。


小さいナイフなんか作るにはこれっきゃねぇな。


調べまくる！試しまくる！！




長時間の実験を得て、一通りの石器が完成した。


『ツルピカ猿は石器を手に入れた！』




早速作った石器を使ってツタを切り取っていく。わざわざ試しまくった甲斐あって、作業効率が大幅に上がっていくのを実感する。



植物のツタをこれまた大活躍の石器を使ってほぐしていく。



「さけるチーズ方式でほぐせるな」


なんて発見も大事だ。



ほぐしたツタをクネクネ結って紐にしていく。


『ツルピカ猿は紐を手に入れた！』




紐と木で作った弓に、昨日の板と枝を組み合わせりゃユミキリ式の完成だ。弓を左右に動かし、枝を回転させることによって火を起こす。

キリモミ式よりはまぁ、楽で効率がいい。



道具を使う生き物は意外に多い！
カラス、ラッコ、オランウータン……


だが、科学を使う生き物は

この世に一種類(・・・)しかいない！



「セルロースが出すガスの酸化による発熱、

つまり、燃焼だ」



ユミキリ式で火を起こし、焚き火を完成させる。




『ツルピカ猿は炎を手に入れた！』

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