大樹vs司1 ページ27
大樹「一緒に行くに決まってるだろー!俺と杠を見損なうな!千空、A!」
A「気遣いとかじゃない、現実だ」
千空「Aに同感だ、逃がしといた方が合理的かもっつう話だ」
杠「うんうん、なんかすっごい美少女ちゃんが増えてるし!全然わかんないけど!!私も何か手伝う!」
大樹「司がもし本当に石像を壊して、人を殺してるのなら、俺は絶対に「殺してるっていうのは、うん捉え方の問題だね」」
来たね、思ってたよりずっと速かったけど。
司「間引いてるんだ、新しい世界のために」
大樹と杠の前でも堂々と言った。それに自分の殺人を隠す気もない。それが意味するのは『邪魔するなら容赦しない』という警告。
大樹が杠を庇うように司の前に立つ。
司の手から壊してきたであろう石像の欠片がこぼれ落ちた。流石の彼でも実感したんだろう。
大樹「千空、A、もしもの時は杠を頼む!!司は俺が止める!」
A「え、はぁ?ち、ちょっと待て!!」
制止も虚しく大樹は司に突っ込んでいく。
しかし相手は霊長類最強とまで称された、無敗記録を誇る、その上ライオンを素手で倒すような人間だ。
武器なしに適うわけないだろうが!
千空は、近くに置いてあるツボのひとつからクロスボウを取り出して一射放つ。私は司の視線を気にしながら彼の背後へ回る。しかしクロスボウは千空が使っている1台のみだ。
クロスボウ、本当は切り札として使いたかったけれどこんなに早く使うことになろうとはな……
一瞬でいい、隙をついて二人を止める!
そんな考えは数秒後、無惨に散る。
なんと司は千空が放ったクロスボウを素手で掴み、大樹に蹴りをいれた。背後に回って蹴りを入れた大樹が倒れなかったことに一瞬驚いた彼に向け、私は背後から蹴りをいれる。
体重の軽い人間の蹴りは、大した威力を持たない。だからこそ、自らの体を回転させることによって威力を持たせる。私の持つ護身術のひとつだ。
しかし、それも当然のように受け止められた。
蹴りを受け止められ、掴まれた手から徐々に彼の力が入っていく。これ以上続けられるとマズイ。
蹴り同様に体の回転を上手く使い、彼のホールドを突破する。
司「俺の蹴りを受けて倒れなかった人間は初めてだ。うん、それ以上に……君は今、攻撃できなかったんじゃなくてする気がなかった。どうしてだ?」
大樹は人を傷付けないんだろう。…例え、それで自分自身が傷つくことになったとしても。
266人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね!多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね? (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Saki | 作成日時:2021年8月8日 20時