純白の貝殻２ ページ23
大樹は籠を担いで砂浜の貝を片っ端から取っていき石器でできたハンマーを使って貝を潰していく。
千空「炭酸カルシウム程唆るもんもはねぇ 4つも！死ぬほど重要な使い道がある」
A「まず農業！塩基性の炭酸カルシウムで水素イオンを飛ばせば、酸性の土から中性に近い土へ変化する。土が肥えて野菜が育ち易くなる」
日本は土が酸性の場合が多いから重宝しそうだ。
千空「その2！焼いて砂と混ぜりゃモルタルの完成だ。セメントの子供だ、でけぇかまどや家が建つ」
土器を焼くのに丁度いい。さっそくかまどを作りキャンプの壁にモルタルを塗りたくった。
千空「その3！石鹸」
大樹が海に潜って採ってきてくれた海藻(炭酸ナトリウム)も使う。
千空「病気=ゲームオーバーのこの世界じゃ、バイ菌を浄化するこの小せぇ塊が医者代わりの命の石…Dr.ストーンだ！」
手短に食事を済ませ貝を焼く。それを千空と交代で見ていたが、大樹から籠の背負い紐が壊れたと言われ、そちらの修復に向かう。
壊れた、という割にはすぐに直せそうだったのでさっさと直して千空の元へ戻る。戻って来たら何故か千空と司の間で不穏な空気が流れていた。
大樹「で、貝殻の重要な使い道、四つもあるって言ってたじゃないか！」
千空「いや三つだ。三つって言わなかったか？なぁA？」
A「そうだな、三つ」
炭酸カルシウムの使い道四つ目。火薬の原料となる硝酸カリウムの量産、それに石鹸にはグリセリンが大量に含まれるだから＿＿＿＿＿
どちらにせよ、司に教えておくべきではない。
大樹「そうか？記憶も雑だな俺は〜！」
場所は移り、砂浜へ。
司「＿＿＿この石の世界は自由だ。貝なんて元々誰のものでもない。海だって土地だって……
＿＿昔、1人の貧しい少年が貝の首飾りを作ろうとした。手術する妹のために、妹は人魚姫が大好きだったんだ。
そこへちょうどこの石像くらいの、一帯の『漁業権』を持つ中年男が現れた。酒の匂いと共にね。
海を集めていた＿＿＿中年男が言うには盗んでいた少年は顔が変わるほど殴られたよ。最期まで妹を人魚姫にはしてあげられなかった……」
そんな話をボーッと聞いているとｶﾞｼｬﾝｯという大きな音と頭だけの石像が足元に転がってきた。
A「目撃者が2人いる殺人事件の発生だな、司。ソレは確かに石像だけれど、中身は実際人間なんだって……理解してるのか？」
司「分かっているさ、もちろん」
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
