Stone World the Beginning1 ページ3
千空 side
117億5488万9550秒……
懐かしく感じる空の色、肌で感じる空気の感覚
あぁ目覚めたのだ、と悟った。
「うぉおおおお、破ったぞ!」とかなんとかお元気いっぱいやりてぇとこだが、ククク、大樹みてえな雑アタマなら100億%やらかしてんだろうがな。
最優先は現場の保全だ!
俺のボディ自体が値千金の謎解きの手がかりになる。
倒れてた位置、ポーズ、
謎の石片が体のどこから順番に剥がれたか……
検証できる時のために一片残らず確保しとく。
すると、ガサガサと音がした。
音のした方を振り向けば、そこにいたのは3匹の猿。
猿の反応を見る限りは、初めて見んのか?
つーか、見渡す感じそりゃそうだよな。
こりゃ文明は滅びてる、あるいは俺が__
「地球に初めて生まれた、一匹目のツルピカ猿か。
唆るぜ、これは……!!」
自分の身体を隠す服がわりの物、といっても今は植物の葉や蔓やらを使うしかない。が、……まぁ一通り身体を隠す。
石像があちこちに見える道って言えんのか?これ。を歩いていき、見晴らしのいい高い場所まで着いた。
石化してから1173億5489万3870秒
俺が目覚めてからは4320秒、つまり72分。
さすがに暗算キチーな、特にうるう秒が死ぬほどめんどくせぇ。
そもそも地球の自転が年に100万分の17秒ずつトロくなってんだ。細けぇ数字に意味はねぇ。
「今日が紀元ゼロ年、こっからスタートだ」
近くの木の幹に近くの石を使って日付を刻む。
『西暦5738年4月1日』
近くの猿がこっちを見てる。
「ククク、見てやがれツルピカ猿の力!宇宙に行けるほどの科学文明、俺がゼロから築いてやるよ……!!」
木の板と折れた枝を使って火を起こそうと枝をクルクル回す。
______
___
夜に、なっても、火は、点かねぇ。
体力バカの大樹でも、手芸部ウルトラ器用の杠でもねぇんだ。こんっな原始的なキリモミ式が多湿の日本でサクッと点くわけねえじゃねぇか。
ククク、そうだ。このツルピカ猿には牙も爪もねぇ。
できんのはただ地道な工夫。
それこそが文明_____
.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.*・゚
原作沿いとはなんだったのか。
急に単行本3巻まで飛びました、ゴメンなさい。
しかもオリキャラちゃんが出てこない?
そのうち、ちゃんと出てきます。
忘れてないんで、安心してください。
千空の始まりのストーリーが終わったら今度こそ原作通りに動かします。
Stone World the Beginning2→←Stone World2
266人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね!多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね? (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Saki | 作成日時:2021年8月8日 20時