Stone World3 ページ13
約3ヶ月後,5738年10月5日、
私は採集からツリーハウスへ戻り、千空を待っていた。遠くから向かって来る千空……の他にも声が聞こえてくる。彼が前々から語っていた『体力バカ』のお目覚めらしい。
大樹「俺は大樹だ!よろしくな、えっと……」
A「はははっ、私はA。こちらこそよろしく」
千空から薪のための木の枝を受けとる。それを定位置に片付けながら現状を大樹に説明している千空の話を聞く。
千空「マンパワーが足りねぇ!俺とAだけじゃ生活基盤作成だけで1日が終わる」
A「これから先、人類が文明に進むには遅かれ早かれチート体力が必須だ」
千空「ずっっと待ってたんだよ大樹、テメーを!100億%生きてるって分かってたからな。杠に言うって決めた男が志半ばで数千年ぼっち踏ん張れねぇような、んなタマじゃねぇだろ。テメーはよ!」
千空はずっとずっも信じてたんだ、大樹が目覚めるんだって。
大樹「ああ、もちろんだ!」
そして大樹を含めた共同生活が始まった。
大樹「頭を使うことは…千空、A。お前たち2人に任せる。体を使うことは俺に任せろ!」
人類が石の時代から近代文明まで200万年、そこを一気に駆け上がるのだ。
千空「世界を取り戻す!石化現象も科学的に突き止めて…」
大樹「杠も助け出す!!」
千空「俺ら高校生のガキ3人でゼロから文明を作り出すんだよ。この石の世界のアダムとイブになってやる。唆るぜ…これは!」
これから起こるであろう様々な出来事に、無意識にも心を躍らせ、しかし石化前から大切にしているポリシーが汚されていくであろう事実に、そっと蓋をして、私は笑った。
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね!多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね? (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Saki | 作成日時:2021年8月8日 20時