Stone World2 ページ2
部員「あ、大樹君来たよ」
科学研究室の窓から,先の大樹と小川杠の姿が見える。その場所からでも彼が緊張してるの分かる。
部員「振られるに100円」
部員「思いっきり振られるに500円」
部員「フルパワーで振られるに1000円」
千空「意外と振られねぇに10000円」
部員「マジか!!」
エナジードリンクを窓の傍の自販機で買いつつ、賭けに参加する千空。ドリンクを飲みながら大樹と杠の様子を伺う。さぁいよいよ大樹が告白をする。
異変が起きたのはその時だった。
謎の光が放つ方向を向くと、大きく目を見開かせる千空。彼の真紅の瞳が翡翠色になっていく。
_________その日、人類は全員石になった
《何時になったら会えるんだ、アテナ!》
長らく連絡を取っていなかった彼。相変わらずの呼び方と声からも分かる海のような寛容さ。
「残念だけれど当分は無理ね。昨夜面白そうな研究材料を見つけたのよ」
《面白そうな研究材料?》
「ふふ、聞いて驚きなさい。それはね……
ちょっと待って!あの光は何……」
《アテナ?一体どうした?》
「恐らく何処かしらからの攻撃。その結果どうなるか分からないけれど、どうなってもいいように頭だけはまわしておいて!」
《おい?アテナ、早口がすぎる……》
「ネレウス」
《……》
______
1…2…3…4…
意識を飛ばすな
起きられるかはちょっとまだ分かんないけれど、起きられなくなる!
脳を並列に使う、考えながらカウントする……
なんっって!
人間離れしたことをこなす人間がいてたまるか!
頭だけはまわしておけ、だなんて彼に言った手前私が意識を飛ばすわけにはいかない。
私が正確に数える必要はない。
私の声しか届かないこの空間で、外界が一切把握できないこの状況で。私がすべきことを考えなければ。
落ち着け。
大丈夫、真っ暗な部屋に独りでいるのは慣れてる。
1…2…3…4…5…6…7…
1164億2706万5930秒__
あぁ、ムリ。桁数が多すぎて暗算がキツイとかそういうレベルじゃなくなってる。
ただ数えるだけっていうのも、一苦労ね……
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね!多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね? (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Saki | 作成日時:2021年8月8日 20時