ぶりっ子が頭を打ったら前世を思い出した。

何があった ページ10

こんなにも時間の経過って早かったっけ？
そう思う程恐ろしく早く時間は過ぎて、早くもお昼時。


『ふぇ〜…もぅゎたしっかれた♡ふろぃどぉ』


フロイド「あは、クリオネちゃんもう板に付いてきたじゃん」

『ぇぇ？そぅかなぁ？ぅれしぃ♡』


アズール「ふふ、飲み込みの早さは変わらないんですね」


ジェイド「えぇ、僕も驚いています」







昼食を食べるためアズール、フロイドと合流すると和やかな雰囲気に包まれた

私が上手くやれていたことを知ると、2人とも安心したようにふんわりと笑ってくれるのがくすぐったくて、嬉しくて、それでいて暖かい


なんだかんだ、この4人でいる時は今も昔も落ち着くんだなぁ

実家にいるような気分

授業中気を張っていた分、とても気持ちが安らいだ。



ずーっと一緒にいられたら


そうほわほわしていた時だった。



「きゃっ……」

『ふぇ……っ』



出会い頭、何かがぶつかった。

私と同じ位の……黒い……



『ぁ、かんとくせぇちゃんだぁ♡』

ユウ「……A先輩。」


黒髪で、綺麗に肩までに整えられた髪、
華奢で女の子らしい丸みを帯びたスタイル
守りたくなるような低身長

女の子。

つまり監督生さんである。

噂の、私と何かがあったらしい監督生さんである。



『かんとくせぇちゃんだぃじょぅぶ？♡』


ユウ「っ…！触らないでください！」


体勢を崩してしまった彼女に手を差し伸べるも弾かれてしまう。それもすごーく鋭い瞳できっと睨まれて





……本当に今世の私よ、この子に何をしたんだ。

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