kill（�鵝� ページ5
「あの、太宰さん。
与謝野さんに西洋拭いまで借りて、随分御世話に成ったんですが、まだ私に何か用は有りますか？」
「ん？ まあ、色々聞きたい事は有るけど――」
太宰が云い掛けた時、入り口のドアが一人でに音を経てながら開いた。
外側から誰かが入って来た様で、その正体は金色の長髪を束ね、眼鏡を掛けた男性だった。
名前は国木田独歩。
国木田は部屋の中に入り、太宰を一見した瞬間、鬼の様な形相をし、なんと掴み掛かった。
「貴様！ 何処をほっつき歩居ていたんだ！
呑気に突っ立って居ないで、さっさと仕事をしろォ！！」
「……えーっと、どう反応すれば良いんですかね、与謝野さん」
「妾に聞くンだねェ、ソレ。
無視で良いさ」
津島は流石に苦笑しか出来ずにいた。
与謝野は何時もの事だ、と特別気にしていなかった。
「ハッ、この小娘は何だ！
真逆、心中相手とかは云わんだろうな！」
え、私ですか？ と津島は自分を指指した。
「そうそう。やっと心中相手が見付かって……」
「巫山戯るな！ 小娘もコイツの
果たして、これも無視で良いのだろうか……
津島は与謝野の方を向いたが、与謝野は興味無さ気に、何時の間にか新聞を読んでいた。
「えぇ……野暮用で来た岳ですから」
そう津島が云うと、国木田はムッと顔を顰め、太宰を睨んだ。
「そうか。……太宰、嘘を吐いたな？」
「うふふふふ！ 国木田君ってば、何でこんなに騙され易いの！？」
「貴様ァ！！」
一気に騒がしくなった。
「あの……私は津島Aと申しますが……
貴方は？」
「……国木田だ。
それより小娘、野暮用と云ったが、具体的には何をしに来たのだ？」
「大した事ではありませんよ。
太宰さんを少しばかり殺そうと目論んでいまして」
「……何？ 詰まり、コイツをあの世に葬ると云う事か？
…………一応忠告しておくが、コイツの生命力は悪夢並みだ。簡単に殺られる様な奴では無いぞ」
「その前に、殺す道具も引き出せ無いのですよ」
国木田は更に顔を顰めた。
それに対し、津島は微笑を少しも崩す事は無い。
「本気でコイツを狙ってるのか」
「勿論、冗談は抜いてます」
バチリと火花が散った気がした。
然し、津島は歪な気持ちが
詰まり、国木田への敵意すら無いのだ。
国木田は、心中に恐怖と等しい感情が萌した。
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雑草と花(プロフ) - 切なくて素敵です……！エモい…！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» はいっ！ありがとうございます！！(間違ってたらスイマセン…。) (2017年4月27日 21時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 承知致しました。更新する際に紹介させて頂きます。ありがとうございました！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» えっと…。作品のURLは、http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Painted/ ですっ！ここれを載せてくれれば私の作品にとんでいけます！ (2017年4月27日 20時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 全然大丈夫ですよ。というか、お仕事早い……(( (2017年4月27日 20時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月5日 14時
