角名と私は仲が悪い【ハイキュー】

9話 ページ10

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スーパーに行った帰り、向かいからギャーギャーと喚く声が聞こえる。

うわぁー知り合いじゃありませんように〜〜。



｢はよ歩けやブタァ！！｣

｢誰がブタじゃこのポンコツ！……お、A！！｣

｢うわぁ〜知り合いだった〜〜……｣



ブンブンと手を振るのは例の双子だった。



｢双子何してんの？｣

｢おつかいや｣

｢へぇ、偉いね｣



そうだ！とさっきのスーパーで買った飴をがさごそと取り出して2人の大きな手にころんと乗せる。



｢Aありがとぉ｣

｢俺違う味がええわ｣

｢じゃあ返せ｣



ケッと言う顔をすると｢嘘やん貰うて！！｣と慌ててポッケに飴を入れた。それにしてもマジで似てるなこの2人…。とまじまじと顔を見ると2人揃って頭にハテナを浮かべる。



｢こうしてみるとホント2人似てんね｣

｢は？俺のが男前やし｣

｢はぁー？俺の方が顔も性格も男前やボケ｣

｢治くんも宮も喧嘩するな｣

｢何で俺だけ苗字なん！？！？｣



そう宮に言われ、そういえばそうだな。と思う。いやでも治くんは治くんで宮は宮でちゃんと分けれてるし…。



｢分かるからいいじゃん｣

｢嫌や！俺も侑て呼んでやぁ〜｣

｢えぇ…めんどくさ……｣

｢うっさいわツム｣

｢サムは黙っとけや。なぁAお願いや！｣



宮のあまりのしつこさにゲンナリとした私は分かったよと返事をし、宮の事を名前で呼ぶ事が決まった。




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