角名と私は仲が悪い【ハイキュー】

29話 ページ30

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｢出場種目決めるで〜｣



体育祭実行委員の春野さんと小久保くんがそう言って黒板に種目を書き連ねていく。私と舞香ちゃんは二人三脚しか目に映ってないけどね！



｢二人三脚……二人三脚…！｣

｢こわお前…｣

｢ドン引きじゃん｣



私は二人三脚に命かけてんだよ邪魔すんなボケ。



｢どんどんいくで〜まずはスウェーデンな｣



やりたい人〜と呼びかけると男子はパッと手を挙げるが女子は誰もやりたがらず手を挙げない。まぁスウェーデンは距離が違うから揉めやすいもんな…と呑気に考えていた。この時は……



｢んー女子誰もやりたないん？そしたら体力測定の50mの速さ順にするけどええ？｣



そう問いかけるとクラスの大半が賛成した為、春野さんが体力測定の結果をパラパラとめくり黒板に速い順で名前を書いていく。



｢陸部で固まってんね〜｣

｢そりゃそうでしょ｣

｢ま、私は二人三脚だし｣



3人名前を書いたところで春野さんと小久保くんがひそひそと話し合いを始める。何かあったのかなと角名と話していると春野さんが私の方をパッと見た。



｢狐森さん、スウェーデン出てくれへん？｣

｢エッ…なんで私？？足速い子なら他にも…｣

｢スウェーデンの次が男女別100mリレーやからスウェーデンだけに速い子固められへんねん…｣



パンッと顔の前で両手を合わせて困った顔をお願いをする春野さんに私は



｢100mなら……｣



と、返事をするしかなかった。



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