角名と私は仲が悪い【ハイキュー】

28話 ページ29

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待ちに待った体育祭の出場種目決め。
心なしかみんなソワソワしている。



｢二人三脚、勝ち取ろうね！｣

｢もちろん！｣



舞香ちゃんとそう約束をして、時が来るのをじっと待つ。



｢角名は何に出るの｣

｢借り物競争がいい｣



どーせ色々出されるんだろうけど、とため息をつく角名。まぁ運動部だし、しょうがないでしょ。1種目しか出ない方がおかしいわ。



｢狐森は栗田さんと二人三脚でしょ？｣

｢うわなんで知ってんのこわ…｣

｢あんだけデカい声で話してたら聞こえるわ｣

｢あー二人三脚楽しみだな｣

｢まだ決まってないし他の人にとられるかもよ｣



バカだなぁ。たとえとられても奪えばいいんだよ！種目決めは戦よ戦。そう意気込む私に｢山賊かよ｣と突っ込む角名。



｢……山賊王に私はなる…？｣

｢山賊王になりたい割には自信なさげなの何なの？｣



ぶはっと吹き出してケラケラと笑う角名。めっちゃツボるじゃんこんな爆笑してんの初めて見た｢オッホホ｣……ん？



｢今オッホホって言った？｣

｢は？言ってねーし｣

｢いやでもオッホホって｣

｢言ってねーっつの。殴るぞ｣

｢理不尽すぎやしない？｣



まぁどんな笑い方でもいいと思うよと肩を叩くと心底嫌そうな顔をされた。なんでだよ。



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