3話 後編 ページ8
.
レオだけが帰ってきた
不安げな表情でこちらの一心に見つめる
「ああいうの俺にだけにしよろな」
と膝に頭を乗せられた
『えっ！凛月はそういうタイプであってレオはちょっと！』
「放課後ゆっくりと話したい事があるけどいいか？」
レオの表情は少し和らいで
膝枕を楽しんでいる様だ
『前々から言ってたでしょ！今日の放課後は仕事だって！』
「それって俺より大切か？」
すーっと人差し指で私の太ももをなぞり、スカートの裾で止められた
『レオｯ?!』
この状況で絶対に言えない
本当は仕事ではなくメイドカフェのバイトである事
バレてはいけない
『でｯできるだけ急いで帰るから！その指を離しなさい』
「なら、もっと本気で抵抗したらどうだ、膝枕をさせてくれたら男は触っていいと勘違いするぞ」
何をしれかすか分からないレオに対して
必死にスカートの裾を掴む他なかった
「なぁA、長い事一緒に居すぎて忘れたと思うけど一応俺も男だからな」
レオの指はスカートの裾袖へと移り
『レオｯ!まって!?』
.
.
.
ｷｰﾝｺｰﾝ
ｶｰﾝｺｰﾝ
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った
今の私にとっては救世主だった
「ちぇーいいとこだったのに」
指はスカートの裾から離れてくれ
レオは立ち上がった
『一体何するつもりだったの？！』
私は先程のレオの行動で腰をぬかしてしまった
「今は知らない方がいいぞ」
『今はって何！？』
「なんか！インスピレーションが湧いてきた！」
レオは私の言葉なんて聞かずに
元気に引っ張りあげてくれ何とか立ち上がった
｢ほらダラダラしてると授業に間に合わないぞ｣
手が離れると
耳元にレオの顔が近づいて
囁くように
「じゃあ今晩俺の部屋で待ってるかな」
そう言い残して
レオは先に行ってしまった
取り残された私はもう一度崩れ落ちた
『言い方ってもんがあるでしょ、人の気も知らないで』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハヤネ(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます。続きを待ってくださる読者がおられて大変嬉しく思います。ですが 更新が遅くて大変申し訳ないです。完結までは絶対に書ききりますので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年5月23日 23時) (
レス) id: 109e4bf301 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！！ (2022年5月20日 15時) (レス) @page8 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハヤネ | 作成日時：2022年5月5日 23時
