5話 過去編11 ページ23
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斑は気を失ったトマスを引きずって
「この男はワシとお話するから、Aはレオとじっくり話し合うんだなあ」
『まっ待って斑！』
斑は私の言葉を聞かずに音楽室を出て行った。
....
せめて私を押し潰すレオをどうにかして欲しかった。
しかし､レオの体重が以前より軽くなっていて戸惑った
とりあえず彼の頭を撫でる、この安心感...やっぱり君と一緒にいたいと再度認識できる
『ありがとう、色々守ってくれて...でも来るならメールの返信してよ....心配してたのに...どうして、レオから会いに来る気になったの...？』
...
レオは耳元でぽつりぽつり呟きながら
｢Aがおれと一緒にいることが辛かったとしても、
おれは...Aがそばにいないと辛いんだ...」
レオの様子はいつもの覇気がなく、憔悴してるように見え、自分は後悔におちいった
なぜ留学前に【レオのそばを離れたくない】と伝えられなかったのか...
涙が零れ落ち
『レオ…ごｯ....ごめん....なさい
ごめんなさい...ごめん...な...さい』
息が上手く吸えなくて途切れ途切れの言葉になってしまう
レオは起き上がり優しく涙を拭ってくれる
しかしその表情は何処か暗い
「何で...Aが謝るんだよ？俺はずっと苦しがっていたAに気づけずに追い詰めてたんだぞ...」
『違う....レオを追い詰めたのは私だよ、全部私が悪い。私の為を思って突き放そうするレオと向き合わず、留学に逃げてごめん』
｢...俺を嫌いになっていないのか？｣
『バカ...嫌いになるわけないじゃん、レオと一緒にいることが苦痛なんて絶対に思わない、私はもう大丈夫だよ』
今度は離されないように右手でレオの手を強く握る
彼は表情は段々と明るさを取り戻していた
｢おれはAと一緒にいていいのか？｣
『うん....レオ以外何もいらない、だからもう出会わなければ良かったなんて言わいないでよ....』
｢あぁ、悪かった｣
握った右手を握り返してくれた。
ようやく分かり合う事ができた喜びから、つい
『ﾌﾌ、大好きだよレオ』
と零れてしまう
それは素直になれなくて本人に絶対に言わない言葉
｢...！｣
レオの動きがピタリと止まってしまい...
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ハヤネ(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます。続きを待ってくださる読者がおられて大変嬉しく思います。ですが 更新が遅くて大変申し訳ないです。完結までは絶対に書ききりますので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年5月23日 23時) (
レス) id: 109e4bf301 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！！ (2022年5月20日 15時) (レス) @page8 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハヤネ | 作成日時：2022年5月5日 23時
