十五話 ページ17
「お嬢さんはお酒は飲むかい?」
『お酒…まだ飲んだ事ないんです』
「そうなのかい、実はねついさっきよく行くお店の店長さんからお酒の差し入れをいただいたのだよ」
『おお、ラッキーですね!』
「それが、このお酒は私のだーいきらいな人がよく飲んでいるお酒でね」
『大嫌いな人?』
「こーんなおチビちゃんの癖に生意気な奴さ、だから代わりに君にもらってほしいんだ、どう?」
お酒…まだ飲める年齢じゃないけど
断るのにも悪いし
中原さんは飲めるだろうから渡しておこう
『ふふ、ありがとうございます。ならいただきますね!」
しばらく包帯さんと他愛もない話をしながら買い物を済ませ
いい感じのおやつの時間だったので一緒に近くのカフェに入った
そういえば昼食を食べていなかったのでおやつが昼食になる
『へぇ…探偵なんてすごいですね!、私も一時期憧れてたんですよ』
「うちには凄腕の名探偵がいてね、どんな事件も犯人を見つけ出してしまうのだよ」
『すごいなぁ、会ってみたい…』
今更だけどこの世界の人って顔がいい人ばかりだと気づいた
ポートマフィアの人たちも、今目の前にいる人も美形の人間ばかり
なんだか自分が恥ずかしくなってくる
『世の中…中身ですし』
「如何したんだい急に?」
『いえ、別に』
私初対面の人にもちゃんと話せるようになってる
成長したな
そんなことを考えていたら
「こんな所におったか唐変木!!」
外からものすごい怒鳴り声が聞こえた
『…なになに?』
「あーあ、もうバレちゃった」
『え、バレた?』
「私の同僚さ」
次の瞬間
眼鏡をかけた男性が入ってきて、包帯さんの首根っこを掴む
「何度言ったらわかるんだお前は!!今は仕事中だぞ!!」
「くにきぃだくーん、そんなに怒ると体に良くないよ?」
「お前が怒らせてるんだろうが!!」
すごい剣幕で詰め寄る眼鏡の人に対して、全く態度を変えない包帯さん
不思議な人たちに絡んでしまったのかもしれない
「お騒がせしてしまってすみません」
「お嬢さん!また一緒にでぇとしよう!」
最後には眼鏡の人が包帯さんの一発頭を殴り
私に一声かけた後、包帯さんを引きずりながら帰っていった
『楽しい人たちだなぁ』
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西ノんヒミツ(プロフ) - 中原瑠愛さん» 感謝です!頑張ります! (2022年3月2日 20時) (レス) id: 6f3439c52f (このIDを非表示/違反報告)
中原瑠愛 - 面白いです!続き待ってます! (2022年3月2日 19時) (レス) @page20 id: 36dca4defb (このIDを非表示/違反報告)
西ノんヒミツ(プロフ) - 砂糖葉さん» わああああ!嬉しいですありがとうございます! (2022年2月27日 1時) (レス) id: 6f3439c52f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖葉(プロフ) - 何だか愛されになりそうな予感なのに、ただ愛されるんじゃなく確り理由があったりその過程が書かれてるのに凄く好感を持ちました!読んでいるとワクワクしてきて楽しいです!応援してます!西ノんヒミツさんのペースで更新、ほどほどに頑張ってください! (2022年2月26日 0時) (レス) @page20 id: 819798f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
西ノんヒミツ(プロフ) - ドーナッツって美味しいよね。さん» ありがとうございます!のんびり更新になるかもですが頑張ります! (2022年2月25日 20時) (レス) id: 6f3439c52f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西ノんヒミツ | 作成日時:2022年1月14日 12時