紅一点になり損ねた女 (ページ5)

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第4話ページ5

それからというもの

首領に部屋を貰い毎日部屋に籠りっきりで作業をしている

基本的には顧客データを始めとする葉っぱの仕入れルート等など

表に出たらまずいような情報を管理したり

暗殺をする時のターゲットの情報を集めたり

九井｢なぁ、A。例のパーティーの件どうなった？｣

｢っ、びっくりしたぁ…いつからいたのココくん｣

九井｢ちゃんとノックはしたぞ。｣

｢まじ、？んで、パーティーの件ってあれ？蘭ちゃんりんちゃんが行くやつ？｣

九井｢そう。それがお前も行くことになったらしいけど、話聞いた？｣

｢……あ？え？まっっったく聞いてない。何？その話。｣

九井｢はぁ？アイツらに伝えとけって言ったんだけど。どーなってんだよ…｣

｢いや、私のセリフだわ。いつだっけ。別に行く分にはいいけど何すんの。｣

九井｢まずは……｣

話を詳しく聞けばこうらしい

今回の目的は裏切り者の抹殺。そして、ターゲットはお偉いさんに値する人

まぁ、表のトップの人達と私たちは利害関係の元付き合いがある

もちろんながら、裏切り行為はご法度

裏切りが見つかればもちろん死(スクラップ)だ

今回はその裏切り行為が見つかったから私たち梵天幹部が動くことになった

パーティー自体は表裏関係なく様々な業界の重役達が集まる

やはり、位が高い人の集まりという事もあって女性の秘書役が必要になったらしい

そこで抜擢されたのが私だった

ここに来てからこういう事は数多くあったから慣れてはいるんだけど…

｢ちなみに…私の相手は…｣

九井｢蘭の方な｣

｢ですよねぇ……｣

この蘭ちゃんが個人的に苦手な分類の人だ

普通にイケメンだと思うし、女が好きそうなことをとことん知り尽くしてる感がすごいんだけどね？

距離感バグというか…

私自身ベタベタされるのがあまり好きではないから…ね？

九井｢竜胆は今回別行動な｣

｢任務は一緒でも別行動か…｣

九井｢鶴蝶もサポートではいるらしいから、なんかあったら無線でも飛ばせ。｣

｢鶴ちゃんがいるなら安心か…了解。ありがとう。｣