紅一点になり損ねた女 (ページ36)

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第34話ページ36

｢はい…っ…｣

既に気持ちが押しつぶされそうになっているがここまで来てしまったのだったら行くしかない

でも、会うのは怖い

悪化してるっていうのは何が問題だったんだろうか？

医療ミスだったら間違いなくこの病院は潰される

大丈夫だと信じたいが、目が覚めていないココくんに大丈夫なんてあるのだろうか…？

ﾁｰﾝというエレベーターが止まる音と同時に普段よりも騒がしい部屋が目に映る

医師や看護師の出入りが激しい今私たちに何が出来るのだろうか

また…私は大事な人を失うのだろうか…？

また…何も出来ずに失うのだろうか…？

｢っ…｣

そう思うとぶわっと涙が溢れた

その時頭に手が乗せられた

｢しゅ…りょ…っ…｣

佐野｢大丈夫だ。A泣くな。｣

｢ココく…っ…｣

ピーピーと心電図の鳴り響く音が耳に刺さる

佐野｢大丈夫…大丈夫だ。｣

_______________

？？｢お前のせいで…あの子は…！！！お前がいなければ！！！！！｣

_______________

｢ぁぁ…おねえ…ちゃ…ん……ごめ……ん…｣

佐野｢……A…？｣

ガクッっと膝から崩れる感覚がわかった

そこからの私の記憶はない

イザナ｢…っ、A…！？｣

ただ、意識がなくなる直前何故かここにはいないはずのイザナくんが私を呼ぶ声がした

次私が目が覚めた時には見慣れない病室のベットで寝ていた

？？｢A…？｣

誰かが私を呼ぶ声がした

手にはおそらく声をかけたであろう人物の手が重ねられていた

腕には数本の針

その針の先には管があり1番上には点滴が着いていた

ふと横を見ればイザナくんが座っていた

｢…あ…れ…？｣

イザナ｢…｣

｢首領は…？｣

イザナ｢帰った｣

｢…そっか。｣

イザナ｢お前もしかして…｣

｢はは…そのまさかなんだよな…｣

イザナ｢…そっか、｣

｢……ココくん無事？｣

イザナ｢九井？アイツとりあえず一命は取り留めたらしいよ｣

｢なら良かった…｣

イザナ｢…お前の姉ちゃんh…｢急に何？うっさいな…イザナくんまで目の敵にするの？｣ちがう、あの人はお前のせいでああなったんじゃない。｣

｢何を根拠にそんな事言ってんの？｣

イザナ｢お前は何も分かってねぇよ｣

｢は？｣

イザナ｢あの人はずっとAの味方だったんだよ｣

｢…私が知ったこっちゃないよ…私があの時…｣

そう、私には昔お姉ちゃんが"いた"