【話集】fluff

1-18 childhood ページ18

彩side

今日は日曜日、つまり未来ちゃんと遊ぶ日。遊ぶと言っても、カフェでお茶をするだけだけど。
白い襟のついたグレーの、大柄のチェック模様で裾にレースがあしらわれているワンピース。それに赤のショルダーバッグと茶色のブーツ。

普段の休日でも気合を入れてオシャレしたりはしないし、KZの調査ではなるべく動きやすい服装や「これだから女は」って言われないように注意した服装だからたまにはいいよね。

いつもよりオシャレをして待ち合わせ場所に向かった。

待ち合わせ場所に行くとまだ未来ちゃんは来ていない。腕時計を見ながらワクワクドキドキしていた。

うう、なぜか緊張する〜。

「彩ちゃんおまたせー。」

手を振りながらやってきた未来ちゃんは、一昨日会った時とはまた少し違う印象の服装だった。落ち着いた赤のネルシャツにジーンズ生地のジャケット、その上から白のPコート。清潔な感じのするファッション。

「未来ちゃん、似合うね。」

こんなに格好良く着こなせるとは、感心しつつ、そう言うと、

「彩ちゃんの方が可愛いし、似合ってる。」

照れる。真っ直ぐにそう言ってくる未来ちゃんの方が一枚上手だと感じました…。

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