18話 ページ20
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蘭雨「……ッッ!!!」
へなへなと座り込み震え始める蘭雨
煉獄「なんだ?言葉も出ないのか?」
そんな蘭雨を冷たく見下ろし
抱き上げていた鬼紫を下ろす
鬼紫「おにーちゃ…」
煉獄「あぁ、大丈夫だ!俺たちが保護してやるからな!!」
怖がっている鬼紫には先程の殺気が嘘のように消え太陽のように笑う
それに安心したのか、煉獄の手を握り前にいる女をしっかりと見すえた
鬼紫「……お母さん。本当のことを言って?
僕は、、、
鬼じゃないんでしょ???
日が当たっても大丈…「だまれ!!!!!」」
もう、諦めたのか、ヒステリックに叫びだす蘭雨
蘭雨「ええ…ええ…そうよ!
あなたは鬼なんかじゃない
ちゃんと人間よ…良かったわねぇ?
でもね、あなたたちの推理は少し間違っているのよ
鬼紫は私の子なの
ちゃんと血が繋がっているわ」
煉獄「……!?」
蘭雨はニタニタと顔の表情をゆがめる
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上品な女性など、もうそこにいなかった
「ふふっ、それに
この子には醜い鬼の血が流れているの
その意味が分からないほど阿呆ではないでしょう…?
そう、この子は
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私と鬼の子なのよ!!!!」
そう、甲高い声で下品に笑い出す蘭雨。
蘭雨「まぁ、正確に言えばあの人が鬼になる前の話だけれど…
もう、最悪よ…
鬼紫…
…あんたのせいで私の命が危ないわ…
彼だってきっともう虫の息でしょうし…
嗚呼、ああ……あぁ…
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お前なんて産まなければよかった」
急に声のトーンが下がったかと思ったらギロりと鬼紫を睨み、言葉を吐き捨てた
鬼紫「……え…?」
……………………
紫季side
ポタリと、自分の近くで血の落ちる音がした。
綺麗な血が腕を流れ、紫季の白く綺麗な腕を汚していく
それでも構わず、紫季は腕に爪を立てた
なぜなら、そうでもしないと正気が保てなかったからである
一部始終を見ていた紫季は今すぐ蘭雨を切り裂きたい気持ちに駆られた
いま、どんなに、鬼紫が辛いのか、泣きたいのか
想像するだけで胸が締め付けられる
鬼紫にとっては、どんなに腐っても、あれは唯一の肉親であり、無償の愛をくれるはずの人間。
それにまだ、あの子は10にも満たないほど小さい。
そう、受け止めきれるはずがないのだ
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『愛してくれない』ということを
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通りすがり - ほんとに好みの作品です…!好きすぎるっ!明日朝早いのに、夜更かし覚悟で見ちゃいました(*⁰▿⁰*)悲鳴嶼さん、不死川尊い、、、あぁ、、、好き、、、 (2022年1月16日 21時) (レス) id: 1ace4129ec (このIDを非表示/違反報告)
坂口(プロフ) - 和田さんを知ってるんですね。いいですよね。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 00b7ed554e (このIDを非表示/違反報告)
長女(プロフ) - あざらしさん» アザラシ様!コメントありがとうございます!そう言っていただき長女は嬉しいです!!実は、そろそろ鬼滅で夢小説新しく書き始めようと思ってまして、、もし良ければそちらもご覧下さい〜! (2020年12月27日 19時) (レス) id: 95eaccf2e1 (このIDを非表示/違反報告)
長女(プロフ) - 吹雪さん» お久しぶりですー!お元気でしたか?感想ありがとうございます!よ、読み返されるなんて、、、!照れます((((((( !!知ってます!!いいですよね、、、!! (2020年12月27日 19時) (レス) id: 95eaccf2e1 (このIDを非表示/違反報告)
あざらし - 本当にめっちゃ感動しました!原作との繋がりもしっかり入っててとても見ててドキドキしながら見てました!また違う作品も見てみたいです!! (2020年12月20日 23時) (レス) id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長女 | 作成日時:2020年3月19日 18時