白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ22)

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第51話ページ22

天光丸「……」

全て話し終えた陽岬に、なんと声をかけたらいいのか、分からなかった

陽岬「……気を使わなくてもいいよ、天光丸。あなたがそんな事したら、あなたじゃなくなっちゃうじゃない。」

だから、自分の思っているとこを、言っていいよ、そう、陽岬が優しく言う

天光丸は苦しそうに言う

天光丸「……俺は、俺たちは頼って欲しかった

あんた1人だけとか、思って欲しくなかった

俺ら一応強いし、極だってほかの本丸に比べたら多いはず

政府を相手にできるくらいの力は持ってたと思う

だから…だから……！！」

言葉がまとまらない

必死に言葉を紡ぐ

それを陽岬はちゃんと聞いてくれていて、

……ただ、苦しかったんだ

自分の大切な主は自分達を守るためにそこから出ていって、

でも、それは救済などではなく、

…地獄へ突き落とす……

そんなようなことになってしまった

本当にどうしようもなかった

その事が頭では理解出来ていても、

否定したくなるのだ、

何とかできたはずだったとか、

陽岬がおかしくなった後にちゃんと聞けばよかったとか

遅いなんてことは無かったはずなのに

自分の、自分たちの不甲斐なさに涙が出てくる

天光丸「……ｯ…」

あの悪夢を引き起こしたのは、間違いなく俺たちだったのだ

陽岬「……天光丸ごめんね、こんな不甲斐ない主で、頼りなかったでしょう？

でもね？私は愛してたよ

あなた達がどんなことを思っていても、私を嫌いになっても、

私は、1番あなた達が

大切だった。」

そんなの、俺達も

天光丸「……俺たち……

少なくとも俺も！お前のことが大切だった！！！！

お前が主で誇らしかった

俺らを愛してくれてありがとう！！！

お前たちといたあの時はとてと楽しかった」

そういい笑う天光丸は泣いていた

陽岬はそれを見て、ごめんねと抱きしめる

きっとこれが最後。

本当の本当に最後になる

誰もそんなことを言っていない、

でも、会うことは二度とない気がした

もう離すまいと抱きしめる天光丸。

陽岬は、問う

陽岬「……あの、さ？天光丸……」

天光丸「……ん…？」

陽岬によって紡がれた言葉は天光丸や、その場にいた刀剣男士たちにとっては

とても驚く言葉だった

.

陽岬「私と一緒に来ない？」

.

天光丸「……ん？」

他全員『『はぁぁぁ！？！！！！！！』』