白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ23)

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第52話ページ23

翔唯の本丸に叫び声が響く

童子切「……それは、聞き捨てな「童子切」ｯｯ！？｣

俺たちが口を出すな

そう厳しめに翔唯は口を挟む

童子切｢……ｯｯだが！！！！｣

ほかのものも唇をかんでいる

獅子王や、膝丸達は血が出そうなほどに

翔唯「話を続けてくれ」

陽岬「言われなくても」

陽岬は翔唯に冷たく言う

翔唯「……」

陽岬「この返答については、全て天光丸に任せます。

強制するつもりは全くありません。

でも私はあなたともっといたい

もう一度、あなたと

いいえ、あなた達と一緒に生きていきたい……！！｣

天光丸は

考える素振りをする

そして、

天光丸「……

お前、今の本丸のヤツらと俺たち重ねてるだろ」

陽岬「……え？」

天光丸「……もう、あいつらは、あの時間は、あいつらとすごした本丸は

二度と戻ってこない

そんなの知ってるだろ？

それとも、なんだ？また同じ本丸作る気か…？

そんなの馬鹿げているに決まっているだろう？

俺は、今ここにいるヤツらと生きていく

それは、何があっても変わらねぇ」

俺にとってのあいつらはもう、過去なんだよ

そういう、天光丸は酷く苦しそうだった

そんなことを言いたくなどないだろうに

陽岬は、見つめる天光丸を見つめる

陽岬「あーあ……断られちゃった～」

天光丸「？」

もっと暗くなると思ったが元気そうだ

陽岬「あー、もう泣きそう

そうね、あの子たちはもう過去

そういうのが1番苦しいのはあんたでしょうに

そんなこと言わせてごめん……

断られる気はしてた

きっとあなたはここに留まると言う思ってた」

天光丸「じゃぁ……なんで」

陽岬「ちょっと期待したのよ？

あなたが私の事すっごい抱きしめてくれるから

もう1回あなたと笑い合えるかもって私は思ったのよ

大好きで、大切だったあなた達と」

自分はきっともうこの人に使われることは無い

もう二度と主と呼ぶことは無いと考えるとやはり寂しかった

陽岬は優しく微笑み言う

陽岬「あなたを愛していました。」

そういい陽岬は天光丸の中にあった陽岬の霊力を取っていく

だんだんと力が抜けていく感覚が酷くあの行為に似ていて

天光丸「ぅあ……」

思い出したくない、今、今は思い出してはいけない

誰かに手を握られる

それが酷く落ち着いて……

翔唯「ちょ、急にやり始めんな……！？」

そう翔唯が言うと俺に霊力を入れていく

全て取り換えた時には、天光丸は脱力していた