光と影と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ13)

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第11話ページ13

ＮＯside

その後、天光丸は童子切達と共に手入れというものをした。

が、それも簡単に終わるわけがなく

童子切「と、取り敢えず、本体を主に渡そうか」

天光丸「……は？？」

天光丸の眉間に皺が寄る

なぜそんなことをしなければならないのだ。
とも言いたそうな顔だ

獅子王「……あーーー！じゃぁ俺のみてて！」

獅子王は少し考え、本体を主に渡す

多分怖くないということを伝えたかったのだと思う、が

天光丸「……」

天光丸の眉間にはもっと皺がよる

獅子王(え……俺なんかした！？！)

髭切(何もしてないと思うよ？？)

獅子王(え、じゃなんで！？)

…膝丸が天光丸の近くへ行き、声をかける

膝丸「…どうかしたか？」

天光丸「……なぜ、疑いもなく本体を渡すことができるんだ…？？折られるかもしれないとか考えないのか？？お前らは」

手入れ部屋の空気が5度ほど下がった

童子切「…そ…それは……どういう意味かい？天光丸？？」

天光丸「はぁ？意味もくそもねぇだろ？そのまんまだよ」

石切丸「……」

三日月「……」

言葉を失っているものが数振り

翔唯「……あ、手入れ終わった」

空気を読めない者が1人

獅子王「と、とりあえず！そんなことはもうないから大丈夫だぞ！！」

天光丸「……そうか…」

まだ、天光丸は、怪しんでいるようだった

三日月「……では、俺が主が変なことをしたら容赦なく切ろう。そうすれば少しは安心するだろう？」

そういい三日月は自らの本体の柄に手をかける

翔唯(物凄い物騒な、手入れになりそう…)

天光丸「……」

天光丸は恐る恐る本体を渡した

ゆっくりと鞘から刀が抜かれる

みながゴクリと唾を飲み込む

優しく、壊れないように触る

……見たところあまり傷は無いようだ

童子切「……ﾌｩ」

童子切が安心したように息を吐く

もしもボロボロだったら荒ぶっていただろうな

そう、翔唯は思った

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

数分後手入れは終了し本体が天光丸へ返された

それを大切そうに抱きしめ天光丸は翔唯向かって言った

天光丸「……感謝する…」

すごく小さな声だった

今にもかき消されてしまいそうな声

それでも翔唯には届いた

翔唯(…俺達人間の事がきらいなはずなのに、憎いはずなのに)

……あぁ、こんなにも優しいやつが、何故傷つかねばならなかったのか

翔唯「…おう！！これからは、なんでも頼れよ！！」

天光丸「……」