声がなくなった声優 (Kiramune) (ページ8)

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声7 ページ8

『岡本さんの事なら知ってますよ！私岡本さんの大ファンなんです！(◦`꒳´◦)』

と、少し丸みを帯びた文字と最後に可愛い顔文字付きの文が書かれていた。

僕はそのスケッチブックに書かれた『大ファン』と言う言葉に嬉しさを隠せなかった。

でもやっぱり信じられなくて僕は

『えっ？！！ほっ本当ですか？！！』

と何度も聞き返してしまう。

するとAさんはまたクスクス笑いながら
スケッチブックとペンをとりまたなにかを
書き始めた。

Aさんはニコッと笑いながらスケッチブックを
見せてくれた、書き終わったスケッチブックには

『本当ですよ』と書かれていた。

そのあとは他の皆さんも含めてAさんの仲良く
アニメの話や最近の私生活での出来事、
仕事での出来事を笑いながら話をした。

だけで、僕は話している途中で
ある違和感を感じた。

あれ？Aさんなんでさっきからずっと
スケッチブックで話をしているんだろうだろう？

と、そう僕は今の今までAさんが
スケッチブックで会話しているのを全く気に止めていなかった。

それはやっぱりAさんに会えたということと
Aさんが僕のことを大ファンだと言ってくれた
ことの嬉しさでだと思う。

僕はなんでなのか気になった、

やっぱり僕達の仕事は声優で声で、演技で
売っていて、それは休業しているけどAさんも
同じで、Aさんに憧れてるのは演技もだけれども
やっぱり声が聴きたいと思ってしまう。

でも聞いていいのだろうか？

何故だか僕が聞いてはいけない気がするんだ。