◯ 彼の秘密 ページ33
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さっきの話はまるで無かったことかのように
シャツの袖をまくって料理を作り始めた。
「 手伝うよ？」
『 ええよ、どうせなんかやらかすし。』
「 なっ、ちょっと…、」
『 大人しく座ってテレビでも見とき。』
永瀬さんの言ってることは事実だから
大人しくテレビを見ることにした。
ニュースをつけて見てみると、
気になる事がやっていた。
−「 速報です。13年前に起きた、
小学生人質事件の犯人が刑務所から逃亡しました。
警察は追って目撃の手がかりを探している模様。」
13年前の小学生人質…？
そんな事件あったっけ？
「 ねぇ、永瀬さん、この事件知ってる？」
『 なんや、』
包丁を置いてテレビを見ると、
目を見開いて固まった永瀬さん。
「 …永瀬さん？大丈夫？」
『 …大丈夫や。』
この事件と何か関わっているの…？
「 私、お風呂入ってくるね！」
『 お、おう、お湯沸かすわ、』
「 大丈夫、それくらいやれるから。ね？」
テレビのチャンネルをさりげなく変えて
リビングをあとにした。
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お風呂場に行ったフリをして自分の部屋から
リビングを覗くと、部屋の片隅で頭を抱える
永瀬さんがいた。
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紫暢(プロフ) - 卵さん» 初めまして、本作に目を通して下さってありがとございます:-) そのお言葉を励みにこれからも頑張ります。 (2019年5月14日 18時) (
レス) id: 4079e9622e (このIDを非表示/違反報告)
卵 - こんにちは、作者さんとは初めましてですね！この作品とても面白いです！これからも、読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2019年5月14日 16時) (レス) id: 4c39965e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暢 | 作成日時：2019年5月13日 2時
