雨の日。31日目 ページ34
英智さんは手をはなした。
その反動で私はよろめく。
それを大神くんが受け止めてくれた。
｢今回ばかりはしょうがないね。また迎えに来るからね《雨ちゃん》｣
｢っ…｣
英智さんは何事もなかったかのように教室を出ていった。
たった数十分なのになぜか長く感じた。
あの頃の英智さんはあんな人じゃなかった。
何が英智さんをあんなふうにしたんだろう。
｢…おい。大丈夫か｣
｢………ぅん。ぁ、ありがと｣
｢無理しなくていいのよ、雨ちゃん｣
｢う、うん…｣
本当は大丈夫じゃない。
私の中の何かが動いた。
《……本当は気づいていたんじゃないの？》
《雨の日なんて、好きじゃないんでしょ？》
何言ってるの。好きに決まってんじゃん。
《あの頃の記憶は嘘なんじゃないの？》
…ちがう。約束した。
《本当の自分を隠したいだけじゃないの？》
…違う
《無理に自分を作ってるんだよ》
……違う！！！
｢…ﾊｧ……ﾊｧ……ﾊｧ…｣
｢ちょっと、雨ちゃん？！大丈夫？！！｣
｢誰か！袋持ってきて！！｣
｢先生呼んできて！！おい、大丈夫か！！？｣
みんなの声が飛び交う中、私の意識は朦朧としていた。
《本当は自分を偽りたいんでしょ》
自問自答しているうちに、私の意識は途切れた。
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眉無(プロフ) - 桜夜姫さん» コメントありがとうございます！！可愛いですか？！ww (2016年7月5日 21時) (
レス) id: 5ceb00af48 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜姫 - わんこが可愛すぎてつらいです(。>ω<。) (2016年7月5日 17時) (レス) id: bab09b9490 (このIDを非表示/違反報告)
眉無(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！ (2016年3月4日 23時) (レス) id: 5ceb00af48 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 眉無さん» 頑張って下さい！！！ (2016年3月4日 22時) (レス) id: df861eb0b9 (このIDを非表示/違反報告)
眉無(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！！！更新キュンキュンして下さるなんて私も嬉しいです！更新頑張ります！！ (2016年2月27日 15時) (レス) id: 5ceb00af48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眉無 | 作成日時：2016年1月20日 19時
