番外編�◆岼燭詁�の悲劇� � ページ40
心音A。
彼は雄英生徒であり、ヒーローの卵。
雄英高校というものは、最高峰ということもあってメディアに晒されやすい。
まだ一年生である心音であれば、まだ比較的知名度は低い方だ。
が、しかし。
「君、雄英の生徒？」
”雄英高校の生徒”であることは、制服からして明らかなのだ。
そして心音の外見の良さも相まって、度々話しかけられることが多い。通学中に。
目の前で、謎に息を荒くさせているこの中年男も、その一人。
……いや、今まで話しかけてきたのは女性がほとんどだったし、こんな同性相手に興奮されても何も嬉しくない。
心音は「そうですけど。」と、冷たく答えた。
どうせなら女の人が良い、と心の中で小さく嘆く。それに追加で美女という項目も。
イライラとしながら向こうの言葉を待っていた心音。
_____するとその時だった。
「ぐへ、へへへ……！！」
「え、ちょ、まっ」
_____そこで心音の意識は途絶えた。
.
.
.
ぱちり。
目が覚めた。見覚えのある天井に、見覚えのあるベッド。
そして特有の薬品の香り。
「起きたかい。」
声がした方を向くと、リカバリーガールがやれやれといった表情でこちらを見ていた。
心音は、何が何やら。と言いたげな表情でリカバリーガールの方を見つめる。
「、何が、っ！？」
どうしてだろう。無性に胸元が重い。
どうしてだろう。何故か自分の声が高い。
____どうしてだろう、自分の髪の毛が伸びている。
「……あんたも大変さね。道端の不審者から”個性”をかけられるなんて。」
”個性”を、かけられた、？
あ、嫌だ何かすごく気付いてはいけない何かに巻き込まれてる絶対。
思わず冷や汗をかく。
そして、ゆっくりと、細く小さく成り果てた自分の手を、胸の方へ持っていき_____
_____ぷにっ
そんな、効果音が付くような、柔らかい
「〜っ！！！？？？」
もしかして。
もしかして。
もしかして。
リカバリーガールの方を、ぐぎぎ、と機械が動くかのようにぎこちなく見る心音。
「相手の性別を変える”個性”……を薬品化したものらしい。警察の方で取り調べ中だよ。」
あっ、ご都合”個性”ですね(メタい)
心音は、静かに自分の顔を覆って絶望に浸るのだった。
.
続く。
番外編��「或る日の悲劇�◆廣�←番外編� 嵜寛讃�年のプロフィール」
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
