16話「今日から本番� � ページ16
翌日。
今日から本格的にヒーローとしての基礎を学ぶのだが____朝から心音は女子に囲まれていた。
「ねぇねぇ、君新入生？ヒーロー科？」
なんて、笑顔で言われても。
最高峰でもこういう女子はいるものなのか、と実力は凄いと認めつつ、周りの女子達に呆れていた。
「やっぱりヒーロー科だよね？普通科で君みたいなかっこいい人見てないし！さすがヒーロー志望は違うというか〜。」
普通科にもイケメンはいるだろ。
内心、心音はそう突っ込みつつも、自分がイケメンだということは否定しない。腹が立つ奴である。
えーと、その。
と、口を濁しつつ、笑顔で対応する心音。
基本的に彼は、興味の無い人間に自分の情報を少しも与えない性格である。
好きなものは？好きなタイプは？
なんて聞かれても、「何でも」の一言で全て切り捨てる。
……そろそろ教室に向かいたい。
心音の本音が聞こえた。
「……あ、僕そろそろ行かないと。」
そんなことを思っていた矢先、ちらほらと校舎に入っていく生徒の姿が視界に入る。その中に___A組のクラスメイトの姿も数人。
よし、逃げるか。
心音は決意した。
見てないで助けてくれよ、なんて心の中で呟きながらも、心音は女子の軍勢をかき分けるように逃げたのだった。
*****
「イケメンは滅びろ。」
「えぇ……。」
ようやく他学科の女子から逃げ切り、教室に着いた心音がいきなり言われたのが上の一言。
目の前に峰田が、何とも言い難い、否、嫉妬に満ちた物凄い表情で心音の方にがんを飛ばしていた。
流石にこれは予想外だったのか、明らかに困惑した声を出す心音。
だが、どうやら峰田にはそれすらも腹が立つ行動だったらしい。理由は____何をしてもイケメンなのが心音だから、だ。
「朝から可愛い子に囲まれてさぞいい気分だっただろうなぁ！！羨ましい！！！」
「本音。本音漏れてるよ。
というか、正直迷惑なだけなんだよね、あれ。」
「くたばれイケメン！！！」
「えぇ……。」
_____朝から一部の男子の嫉妬の視線を浴びる心音だった。
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
