YG side ページ31
.
放課後、図書委員の仕事そっちのけで
分厚くて古臭い本を山のように持ってきたユナ。
背表紙には硬い文字で医学用語が書かれている。
父親の真似事かよ
YG「医者にでもなんのか」
『違うよ。見ればわかるでしょ』
俺の目の前に積まれた本の、その全てが脳に関するもので。
『お父さんにちょっと聞いてさ…何か分かるかもしれないでしょ』
YG「何かって何を。」
パタンと本を閉じてド真面目な顔をする。
『ユンギくんの病気のことに決まってんじゃん』
その道のプロが何百人、何千人と頭を抱えてる問題をユナが解決できるはずもない。
それなのに必死こいて読み倒しているのを向かい側から見ていると、なんだか微笑ましく思えてきた。
YG「ん。」
『?』
ミックスジュースを飲んだついでに差し出すと
理解して、戸惑いながら受け取って、一口飲む。
『…あまい』
照れを誤魔化すようにそう言って、再び手元の本に視線を落とした。
YG「そんなに良くなって欲しいか?笑」
顔も上げずに、当たり前だと語尾を強める。
.
その日から、ユナは毎日本を読み漁るようになった。
.
356人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナムジュンの彼女でs((殴 - 主様、ユンギおっぱにキスされちゃう世界線どこですか (2022年1月26日 22時) (レス) @page48 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
さーあ(プロフ) - めっちゃいい話ありがとうございます 更新楽しみに待ってます (2020年12月9日 13時) (レス) id: db88210b2a (このIDを非表示/違反報告)
ユンギ推し - いいお話ありがとうございます!途中から泣いちゃいました(ウルウル) (2019年10月22日 22時) (レス) id: e512c5d2f6 (このIDを非表示/違反報告)
miz(プロフ) - ねおさん» 嬉しいです;_;頑張ります!ありがとうございます^^ (2019年10月2日 7時) (レス) id: 457dd6a369 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 久しぶりに凄く素敵な作品に出会えました!更新待ってます! (2019年10月1日 22時) (レス) id: 5786211d87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miz | 作成日時:2019年9月28日 23時