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寒いのに敢えてここに来る人はいないと踏んで来たので、案の定無人の屋上。
フェンスに背を向けてもたれかかる。
『"何なの"って。こっちのセリフよ』
あんなふうに決めつけられてちゃ仲直りしようがないじゃん。私が謝るのも違うし。
どうしろって言うのよ…
私を信頼してたと言うジア。
こういう時こそ信頼してくれなきゃ意味が無いよ
鼻がツンとしてきて、静かに目を閉じると
生温かいものが頬を転がる。
『…ジアの馬鹿』
ポケットからスマホを取り出して
少しためらったけど、カトクのトーク履歴の
1番上をタップした。
ユナ屋上来てくれない?
相変わらず暇なのか、すぐに既読状態になる。
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一人で過ごす昼休みは長く感じる。
一日ってこんなに長かったっけ?
「寒くね」
ドアが閉まる重い音がして、
床に座って足を放りなげるミンユンギの隣に
同じく座った。
YG「呼び出しなんて珍しいな」
『…うん』
ミンユンギに相談なんて馬鹿馬鹿しい
だけど、私がまともに話せるのは
悔しいけどジア以外にこの人だけなのが実際のところで。
つらつらと一部始終を話終えるまで、ミンユンギは黙って遠くを見ていた。
『どうしたらいいかわかんなくて。ジアの他にはちゃんと話できる人いないし…』
YG「…」
寝てるのかと思うくらい無反応。
『…何もリアクションないわけ?』
相談しておきながらムカついてしまう。
きっと不服そうな顔をしているであろう私に
不意に視線が向けられた。
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ナムジュンの彼女でs((殴 - 主様、ユンギおっぱにキスされちゃう世界線どこですか (2022年1月26日 22時) (レス) @page48 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
さーあ(プロフ) - めっちゃいい話ありがとうございます 更新楽しみに待ってます (2020年12月9日 13時) (レス) id: db88210b2a (このIDを非表示/違反報告)
ユンギ推し - いいお話ありがとうございます!途中から泣いちゃいました(ウルウル) (2019年10月22日 22時) (レス) id: e512c5d2f6 (このIDを非表示/違反報告)
miz(プロフ) - ねおさん» 嬉しいです;_;頑張ります!ありがとうございます^^ (2019年10月2日 7時) (レス) id: 457dd6a369 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 久しぶりに凄く素敵な作品に出会えました!更新待ってます! (2019年10月1日 22時) (レス) id: 5786211d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年9月28日 23時