ムカつくあいつと 【JK】

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JK｢…なにやってんの｣




『？！来てたなら言ってよ！』






玄関で雨が降らないおまじないをしている所を目撃されてしまった。







『なんでもないから早く行こ』








歩き始めたグクの後をついていくとバス停についた。


久しぶりに乗るバスにワクワクする。
遠足みたいだ。








JK｢1時間は乗るよ｣



『まじか』





文句を言ったって乗ってしまったものはもうどうしようもない。

窓の外を眺める顔が嬉しそうで、思わず笑ってしまった。








『楽しそうだね。そんなにいい所なの？』





聞こえなかったのか、何も答えないまま窓の外を眺めている。








JK｢……ユナ｣



『ん？』







外を見たまま、呟くように言う







JK｢…なんでもない｣



『何よそんな神妙に…気になるじゃん笑』






余命宣告でもされるのかと思うくらい真面目な顔だったから、やけに気になってしまうけど








JK｢じゃあ、着いたら教えてやる｣



『やった〜』






珍しく素直なのは機嫌がいいからかな。



いつも言い合いばっかりなのに今日はたくさん喋って、そうしている間に終点がきた。








JK｢到着〜｣



『あっつ…ここどこ？』








近くの休憩所に入った時、この地域の広告が目に入った。








『……ここって』








黄色と緑でいっぱいのポスター

一面に広がるひまわりは少し遅れて咲く。




ずっと来たかった場所…









『なんでここ来たかったって知ってんの？！』



JK｢え、そうだった？すげぇ｣



『もしかして偶然？』



JK｢…そんなこといいから、早く行こ｣








今目を逸らしたら勘違いするじゃん

本当は偶然じゃなくて、私のためなのかもって









『その前にアイス食べよ！』



JK｢さっきまでお菓子食ってただろ｣



『別腹だって』



JK｢…だからブタに｣



『ん？』









偶然じゃなかったら嬉しいななんて
そんなことを思ってしまって


まるでグクのことを意識してるみたいだ









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