本命 ページ14
＿＿＿あれから13年後。
｢いやあ、また君たちの力を借りてしまったな！工藤くんに如月くん！｣
｢いえいえ、また難事件があればこの名探偵工藤新一と助手、如月Aにご依頼を！｣
『ちょっとまって。私、あんたの助手になった覚えはない。』
私は今、高校生探偵工藤新一のお手伝いをしています。
あくまでお手伝い。助手ではないよ？
なのにコイツは…。
＿＿またあの高校生探偵が事件解決だって！
＿＿さすが名探偵工藤新一とその助手、如月Aだな！
｢ふふふ、ふふふふふふ。｣
学校終わりの帰り道。
1人でニヤニヤ笑っている新一に、私の隣にいた蘭が空手着をぶつける。
｢いって！？何すんだよ？｣
『…新一、一人で笑ってるの本当に変質者みたいだよ？』
｢ほんと、バッカみたい。ヘラヘラしちゃってさ？｣
｢…なんだよ蘭？怒ってんのか？｣
｢怒ってなんかいませんよー、新一が活躍してるせいでお父さんの仕事がないからって怒ってなんかいません！｣
『(あー怒ってるんだな、これ。)』
そう言ってべー、としたをだす蘭。
え、かわいい。
｢でも、蘭の父さんに仕事が来ねえのは俺のせいじゃなくて腕のせい…。｣
『ちょっと新一!?そんな事言ったら…』
｢あーっはっはっは。｣
ダメでしょ、…そういう前に蘭の拳が電柱に突き刺さった。そして極め付きに、笑顔で｢怒ってないって言ってるでしょ？｣と一言。
｢『(…さすが、空手部主将…。)』｣
空手部主将はダテじゃないね。
カッコイイよ、蘭。
｢…まったく。みんな名探偵名探偵ってチヤホヤするけどただの推理オタクじゃない。｣
『そうだよね、私も何故か新一の助手ってことになってるんだよ！？そんな適当なこと言ったの新一でしょ？私はあの時だけお手伝いに行っただけなのに！』
｢ま、まあ…。それは置いといてさ、｣
ジャンっと手紙の束を出す新一。
このやろ、話逸らしたな？
…ん？ファンレター、かな？
｢みーんな、この推理オタクが好きなんだとよ！｣
｢…あっそ。女の子にデレデレするのも良いけど、ちゃんと本命1本に絞るのよ？｣
｢本命かぁ…。｣
わあ、結構あるなあ。
私にもファンレター沢山届いたけど同じくらいの数かな？
ファンレターの数を数えていると、隣からの視線に気づく。
『やった、1枚私の方が多いっ……て、何？新一。』
｢え、いや別に…。｣
頬を染めてぷいっとあちらを向く新一を見て疑問符をうかべる私。…ははーん、さては蘭ちゃんのこと見てたな？
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華(プロフ) - こげた米さん» はい！探偵たちの鎮魂歌です...！こげた米さんのご希望に答えられなくてすみません...。でも、続編でいつか書けると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！ (2019年5月19日 9時) (
レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
こげた米 - 探偵たちの鎮魂歌になったんですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年5月19日 9時) (レス) id: fb5417bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 愛乃さん» 全然大丈夫ですよ！謝って頂く必要なんてありません！私もリクエストされて嬉しかったので(笑) (2019年5月19日 7時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
愛乃(プロフ) - 華さん» あ、そうなんですね！ちゃんと調べてから言うべきでしたね。すみません。 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 3509d79049 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 架印�靴気�» コメントありがとうございます！そうですね、そこはちょっと砕けてる感じを意識しました！最高と言ってもらえて光栄です！ありがとうございます！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月1日 23時
