少女たちの想い ページ15
｢いい気になって事件に首突っ込んでると、いつか危ない目にあうわよ？そのお手伝いしてるAも、ね！｣
｢かもな。｣
いや別にしたくて手伝ってるわけじゃないけどね？
あと新一、かもなじゃないよ。大切な幼なじみが危ない目にあってもいいんですかー。
ジト目で私が新一を見ていると、蘭が怪訝な表情で口を開く。
｢…それにしても、なんで探偵なのよ？そんなに推理小説が好きなら小説家になればいいのに。｣
『新一、推理オタクだもんね。小説家、案外向いてるんじゃない？』
｢バーロー、オレは探偵になりたいんだよ。平成のシャーロックホームズにな！｣
なんでも、犯人を追い詰めるときのスリルと快感がたまらないから探偵は辞められないんだとか。
…新一、ドSなのかな？
｢じゃあな！｣
そう言って立ち去ろうとする新一を、
｢あっ！新一！！｣
蘭が引き止める。
｢…明日の約束、忘れてないでしょうね？｣
｢…約束？｣
｢トロピカルランド！私が都大会優勝したら連れてってくれるって言ったじゃない！｣
｢あれ、そうだっけ？｣
…あれ、もしかしなくてもこれは原作始まる感じのやつじゃない？うすうす、気づいてはいたけど…。
たしか、ジェットコースターで殺人事件が…。
｢もちろん、Aも来るわよね？｣
にこにことしながらそう言ってくる蘭。
…行こうとすれば行けるけど、でも。
『…ごめん、明日は友だちと出かける約束してるの。』
だって絶対、新一がコナンになるのを止めちゃいたくなるから。
それに、二人きりの方がいいでしょ？と蘭の耳元で話せば分かりやすく頬を染める蘭。
そんな蘭を見て少しだけ胸が痛くなった。
…何時からだっけ。2人の仲のいい姿を見ていると胸が軋むようになったのは。
『(そんな事、思っていいはずないのに。)』
*
※蘭side
｢(…ごめんね、A。)｣
新一とAと別れ、1人でとぼとぼと家に向かう。
…分かってた。
Aが友だちと遊ぶ約束なんてしてないってこと。。私が新一のことを好きなのを知ってて、協力してくれたってこと。
嘘をつく時は必ず、Aは前髪を触るから。
なのに、私は＿＿＿。
｢…なんて、ずるいんだろう。｣
それを利用した。
Aは気付いてないだろうけど新一はきっとAの事が好き。私の気持ちが報われないことは分かってる。
でも、許して。
今だけでいいから。
せめて、Aと新一が付き合う時が来るまでは。
｢(そばに、いたいなぁ。)｣
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華(プロフ) - こげた米さん» はい！探偵たちの鎮魂歌です...！こげた米さんのご希望に答えられなくてすみません...。でも、続編でいつか書けると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！ (2019年5月19日 9時) (
レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
こげた米 - 探偵たちの鎮魂歌になったんですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年5月19日 9時) (レス) id: fb5417bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 愛乃さん» 全然大丈夫ですよ！謝って頂く必要なんてありません！私もリクエストされて嬉しかったので(笑) (2019年5月19日 7時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
愛乃(プロフ) - 華さん» あ、そうなんですね！ちゃんと調べてから言うべきでしたね。すみません。 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 3509d79049 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 架印�靴気�» コメントありがとうございます！そうですね、そこはちょっと砕けてる感じを意識しました！最高と言ってもらえて光栄です！ありがとうございます！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月1日 23時
