落ちて、堕ちて、陥ちる。【文豪ストレイドッグス】

落として...27 ページ34

Aside


A「...わかったのならば、それでよろしい！」

敦「ねぇA、今は夜ですよ、
人は寝てる時間ですよ？」(訳:うるさい)

A「あ、ごめん、すっかり忘れてた」

敦「え」ドテッ

A「ふふ...っ」

敦「というか、いつの間にか電気つけてましたね」

A「確かに」

敦「...何時つけましたっけ」

A「...何時だ？」

敦「知りません」

A「そっか」

敦「...お休みなさい、ですね」

A「おやすみ」


パチンッ


やっぱり怖い...っ


A「...」ぶるぶる

敦「わひっ...」

A「え、あ、ごめん」

敦「ちょ、っと、擽っひゃいっ、れひゅっ
髪の毛が、こっちに来て、擽った、いですっ！」

A「...ごめんね？」

敦「許しません」

A「...そう」

敦「え」

A「え？」

敦「そんな反応するとは、思ってませんでしたから...」

A「...そうなんだ、ごめん」

敦「大丈夫です」

A「...本当、ごめん」

敦「謝らないでくださいよ」

A「...わかった」

敦「......やっぱり、暗闇、怖いですか」

A「...うん」

敦「...なら」

A「？」


ギュッ


敦「忘れちゃえば、良いんですよ」

A「...え？」

敦「辛いことも、昔のことも、今は、
全て忘れてしまえば、良いんです」

A「...っ」

敦「忘れてしまえば、辛いことなんて、何もない事になるんですよ」

A「そんなこと、初めて言われたよ...
ありがとう、敦くん」

敦「ふふ、どういたしまして」

A「...うん、忘れてみようかな」


...お父さんなんか、居ない、お父さんは私が生まれた時に死んだ、


...うん、いいね、これ


A「何も辛くなくなったかも」

敦「そうですか？」

A「うん」

敦「ふふ、ならよかったです」

A「教えてくれてありがとね」

敦「どういたしまして」

A「...」ニコ...

敦「...//」

A「？」

敦「...言わせてもらっても...よろしいでしょうか」

A「...？いいけど...？」

敦「...好き...です」

A「ほう、それはもう存じてるけど」


敦「あ、ねむいですよね、ごめんなさい」


A「お、おん」


敦「おやすみなさい」

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