落ちて、堕ちて、陥ちる。【文豪ストレイドッグス】

落として...24 ページ29

敦side

A「...全員殺したろ」


え、殺されるの？


太宰「殺してくれるなら、私は心中の方がいいな...」

敦「死にたくないです！
Aの座右の銘って「殺さず殺されず」じゃありませんでしたっけ！」


多分これだったはず！


A「そうだ、うん、落ち着け、私」

猫「にゃぁぉ♡」

A「キモい、どけ」

敦「暴言の嵐！」

太宰「...ひどいね、これは」

A「私は、雌の猫じゃねぇんだよ！！！！！」


実際には猫耳ついた女子...(？)


敦「...あはは...」

A「敦くんっ！！！！助けてっ！！！！」

敦「え！？わっ！？」


抱きつかれた...？


わ、Aのいい匂いが...


だ、ダメだダメだっ、


...猫が寄ってくるのもわかる...気がする、


でも、Aは僕のですからね


猫「にゃ...」


ぞろぞろ


敦「帰っていきますね」

A「え？いつの間に、？」

太宰「ひ...」ガタガタ

A「？」

太宰「あ、敦くん、睨まないで？」

敦「睨んでなんかないですよ」

太宰「き、気のせいだったみたいだね」


てー↑てててててー↓♪てててててー↓♪


え、？


太宰「んふっw」

敦「ぶふw」

A「私のだぁ」


ピッ


国木田《帰っていいぞ》

A「主語はどこですか？迷子ですか？」

国木田《仕事はもう全て終わった、帰っていいぞ》

A「はい」


ピッ


敦「帰って、いいんですかね、これで」

A「ちょうどパーカーあるけど」


え、Aのパーカー？


敦「！」

A「あげる」

敦「え？いいんですか？」

A「いいの、なんか、サイズ合わなかったら、ごめん」

太宰「え、私は？」

A「こんなことだろうと思って、帽子を買ってて良かったです」


ベシッ(帽子を無理やり被らせた音)


太宰「あだっ！？」

敦「痛そうですね」

A「...尻尾が隠せない...」

敦「...ズボンの中に閉じ込める？」

A「言い方が怖い」


普通では？


敦「でもこれしか方法ないですけど、
さらけ出すんですか？尻尾」

A「...わーった、入れるしかないか...はぁ」


ごそごそ


A「んぐぅっ」

太宰「待って痛い痛い、帽子が目までっ、痛い痛い痛い痛い痛いっ！！！！！！！！！！」


え...？


A「ひぎっ...」

敦「え？どうしたんですか？」

A「どうもしてない」


グググッ


敦「痛っ」

A「...痛すぎて入れられないんよ」

太宰「私はもう諦めた......」

A「へー」

敦「我慢だ...我慢っ」

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