わがまま ページ8
リーマス「寮まで送るよ」
そう言うと先生は歩き出した
先生とのふたりの時間がもうすぐ終わる
『ね、先生』
咄嗟に出た言葉だった
自分が言った言葉に私は少し戸惑ってしまう
リーマス「どうした？」
先生が立ち止まり、少し少し首を傾げて私を見た
『少し、わがままを言ってもいいかな？』
少しだけ、もう少しだけでいいから先生と一緒にいたい
こんな感情初めてだった
リーマス「私ができることであればいくらでも」
そんな先生の言葉に
“やめておこう”
なんて考えが出てしまう
もう、思い切って言おうか
どんな答えが返ってきても笑顔でいよう
『手、繋ぎたい…』
少し声が震えてしまった
リーマス「手を…？」
先生はきょとんとしていた
当たり前の反応だ
『えっと…ほ、ほら、ちょっと寒いし…！先生の手、そのて暖かかったから…』
当たり前の反応に慌ててしまった
必死に理由を探した
正直に
“先生と手を繋ぎたいから”
なんて言えたらどれだけ楽なんだろう
リーマス「ああ、いいよ」
くす、と優しく笑って私の方に手を伸ばした
少し手を伸ばすとすぐに先生の手は私の手を捕まえた
リーマス「じゃあ、行こうか？」
私は手を握り返して『うん』とだけ短く返した
誰にも(特にシリウスだけには)
見つかりませんように。
寮までの数十分の寒いけれど少しだけ暖かい時間を楽しもう
────
(2019/01/31)
「驚き�供�Remus」「わがまま」を編集しました
記憶違いで部屋に帰ったはずのふたりがまだ天文台にいることになっていました。
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魔法使い隊 - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年4月17日 14時) (
レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
くろせ(プロフ) - ウンマさん» ウンマさま、こんにちは！大好きだと言って頂けて嬉しいです！！今後ともよろしくお願いします^^ (2021年3月23日 13時) (レス) id: f9c5bec523 (このIDを非表示/違反報告)
ウンマ - この作品大好きです (2021年3月11日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
くろせ(プロフ) - つくもがみさん» 大切な時間を無視してまで読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）カメ更新ですが、どんどん更新しますよ！ (2019年12月25日 22時) (レス) id: f9c5bec523 (このIDを非表示/違反報告)
くろせ(プロフ) - 名無し32791号さん» ありがとうございます〜！！大好きなリーマスを盛り込めるように頑張ります^^ (2019年12月25日 22時) (レス) id: f9c5bec523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 | 作成日時：2019年1月27日 8時
