話を聞かせてくれないか？＊Remus ページ10
リーマス「さぁ、入って」
『おじゃまします…』
リーマス「そこに座っていて。紅茶は飲めるかい？」
『うん、飲める。紅茶好き』
Aはこく、と頷くとそのまま座らずウロウロと歩いていたが、ある場所でピタリ、と足を止めてしまった
リーマス「何か気になるものでも？」
紅茶をテーブルに置きAのそばへ行くと納得した。Aの目の前にあったのは1枚の写真だった
『…これ、お母様』
Aはある女性を指さしながら言った
その女性はAの母親であるシェリーだった
リーマス「そうだよ。それは私が学生の頃、撮った写真なんだ。シェリーの隣にいるこの女性はリリー、その隣の丸メガネの男性はジェームズ。ハリーのご両親だよ。これが私、その隣がシリウスとピーター」
私の友人のこと、“悪戯仕掛け人”のことをAに簡単に説明した
『すごい…ハリーのご両親もだけど、先生も。これ、監督生のバッチだよね？』
リーマス「あぁ…監督生になれたのはダンブルドアが私に“悪戯仕掛け人”を止めて欲しかったからだと思うけれど、残念ながら、止めることは出来なくてね。リリーの大切な幼なじみも傷つけてしまった」
きっとセブルスの名前を出すと後々彼に怒られるだろう
『先生、お母様のお友達だったんだ。じゃあ、小さい頃に聞かせてくれた話の中に出てきた人たちは先生たちだ』
シェリーはこの子に何を話して聞かせたのだろうか
Aは嬉しそうに笑っていた
リーマス「A、君の話も聞かせてくれないかい？どんな話でもいい。こっちで座って話そう。紅茶と一緒にチョコレートもどうぞ」
先程紅茶を置いたテーブルまでAを誘導し、向かい側の椅子に座るように言った
彼女が座ると私も座る
『私の話…あまり、面白いお話ないよ？』
リーマス「面白くなくてもいいんだ。どんな話でもいい。好きなものや、苦手なもの。どんなことでもいい」
『んー…好きなもの…あ、動物と甘い食べ物と、紅茶が好き。苦手なものは……クモとか足がいっぱいある虫。あとは、“集団”があまり好きじゃない、かな。だから、授業も──』
好きなものと苦手なもの、集団が苦手になった理由などをゆっくりではあったがしっかりと話してくれた
なるほど
Aが授業に出られない理由がようやく分かった
『なんか、先生に話してるとお母様に話を聞いてもらっているみたいで、ほかの先生に言い難いことも言える』
困ったようにクス、とAは笑った
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黒瀬(プロフ) - うみさん» うみさん、ありがとうございます！ (2019年1月27日 1時) (
レス) id: 37ad6f9360 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - おもちさん» おもちさん、ただいまです！悪戯仕掛け人のしていたことを知ったハリーの反応は可哀想なものでもあり、本当のことを知れたいい機会だと思いました笑 グリフィンドールはいい子の集まりではなくて勇気のある子達の集まりなのでそういう面では当てはまるかもですね笑 (2019年1月27日 1時) (レス) id: 37ad6f9360 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 続編も楽しみにしてます！ (2019年1月26日 13時) (レス) id: c796a9d876 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 黒瀬さん、お帰りなさい！楽しかったですか(*´･ω･｀)？ ハリー、君の父親がしたことを思うと当然だよ笑思わずマジレスするほどジェームズの株の下がり方は半端ないし、グリフィンドール=いい子やないと思いました笑 (2019年1月25日 16時) (レス) id: fe5fdb52c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - おもちさん» おもちさんありがとうございますー！｢もしやインフルではなく普通の風邪なんじゃ...？｣って思うくらい元気な1週間でした笑 完璧なルーピン先生も素敵だけど、少し抜けたところのあるルーピン先生も素敵だと思うんです！ (2019年1月18日 20時) (レス) id: 37ad6f9360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 x他1人 | 作成日時：2019年1月1日 22時
