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あれから2日。



『今日も休みなんだ、まふくん……』

「心配?」

『あ、えっと、一応同じ軽音部員だし、その……』

「ははっ、そんな焦らなくても分かってるって」

『……ごめん』



別に彼女の心が彼に向いているのは構わない。俺が望んだことだ。

だがしかし、俺の目の前でもまふのことを一途に想い続ける様を見せられるとどうも腹わたが煮えくり返りそうになる。


絶望でもされたら嫌だから顔にも態度にも出さないけど。



「謝んな、しょうがないから」

『私のせいだよ、全部。まふくん私たちが付き合ってること知ってるし、』

「……え、知ってんの」

『うん、毎日ラインくるの、本当にとんでもない量の件数が……』



俺が言った今の「知ってる」はまふが知っていることを知っているのか、という意味だったのだが、言葉足らずだったようで上手く伝わらなかった。

けれど、彼女に見せられたスマホの画面からはその答えとも取れるほどに。



「なんだよ、これ……」

『……まふくん』



まふくんごめんね



まふくんすきだよ



まふくんだいすき



まふくんうらたさんとはどう?



まふくんAちゃんのこと好きなんて知らなかったや



まふくん僕の方が好きなのにね



まふくんごめんなさい



まふくんもう好きでいる資格なんて僕にはないのに



まふくんでも愛してるの 誰よりも




『まふくん、私のせいでこうなったんだよね、やっぱり……』

「……それは」

『ごめんなさい、私だよ、全部私が悪い、』

「大丈夫だからそんな自分のこと責めんな」



頭を抱えて縮こまる彼女をそっと抱きしめる。

過ごしやすい季節のはずなのにも関わらずぶるぶると震えて。何かに怯えているように。



「電話とかは?くる?」

『いっぱいくる……』

「じゃあ出んな、絶対出ちゃだめ、分かった?」

『うん、』



付き合えば、奪えれば、それで勝ちだと思っていた。

どれだけ好きな人ができても「やっぱ隣にいたのは渉だったよ」って眩しい笑顔を見せてくれるものだと過信しすぎていたからこそなのかもしれない。


まさか、まふがこんなにも手強いなんてね。

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ゆゆ(プロフ) - わかなんさん» うわー!本当ですか!!嬉しいです!! (5月7日 23時) (レス) id: 689f20101f (このIDを非表示/違反報告)
わかなん - ヤバイ!!今までみたヤンデレ小説の中で、一番面白かった!! とてもいい作品なので星も付けました!本当にこの素晴らしい小説を読んで良かったです……!また、見たいです>∀< (5月7日 22時) (レス) id: 7becdfabf5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 千々さん» ほんとですか!嬉しいです……!!俗に言う依存、ってやつですね。離れたいと願っても脳裏にこびりついて消えてくれない存在とか素敵…… (4月10日 21時) (レス) id: 689f20101f (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 本当に泣きたくなりました。頭ではわかっていても、どうしても捨てられない価値観や感情があるんだなぁって思いました。ここまで感動したのはこの作品が初めてです。 (4月10日 21時) (レス) id: a6aff5c4e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - To-ka(aruto)さん» いやん嬉しいです( ; _ ; )ありがとうございます!夢小説ってこういう展開あんまりないよなあ……とか考えながら作るの楽しかったです! (4月10日 19時) (レス) id: 689f20101f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作者ホームページ:NO  
作成日時:2020年3月5日 3時

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