【まふまふ】白くて黒い【そらる】

Coffee 4 ページ4

そらるさん以外の人に抱かれてしまった。
先生を、そらるさんを裏切った。


ベッドの下に散らばった服がその現実を突きつけてくる



『私大学行く…っ』


信じたくない。ありえない。


この人は昨日のまふくんなんかじゃない。



「ん〜、名残惜しいけど
また大学で会えるもんね！じゃあ後でね」



清々しい程満面の笑みを浮かべている彼には二度と近づかないと心に決める。 そらるさんにどう接していいかもわからないまま服を着て家のスペアキーを「これで鍵閉めて」と机に叩き置いて出て行く。



あんなやつと、どうして。



その言葉ばかりが脳を支配する。


♡


大学の講義が無事にあの人と被っておらず、奇跡的にもそらるさんの講義も無かったため会わずに済んだ。



いつもそらるさんと食べていた昼食も今日は1人で食べる。

荷物をまとめて講義室を出ようとすると


「Aちゃん発見！」



朝聞いた高い声。

甘ったるい香水の匂い。



なんで話しかけてくるの。



後ろから声をかけられ渋々振り向いてみると
まふくんと周りにいる沢山の友達。


「えっなになに？
まふくんこの子と付き合ってるの？」


私の顔を見るや否やそう質問を投げかけられる。

こんな人と………？付き合う……？


ありえない。


『いや、違…』



「ん？そうそう〜ボク達付き合ってるの！
取っちゃダメだよ？」



私の声を遮ってそう話す悪魔。

なんでそんな嘘を。どうして。


目線で訴えかけるとその視線に気付いたのか
その悪魔は囁く



「そらるさんにバレたくないんでしょ？」

Coffee 5→←Coffee 3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す