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...
沖田「シャンプーどうだった?」
「気持ちよくて寝ちゃいそうでした」
私の言葉に「なんですかィ、それ」って笑うから
私もつられて笑ってしまう。
そしたら、
私のほっぺをつねりながら「やっと笑いやしたね」って
優しく言うてくれる沖田さん。
沖田さんに触れられた場所が
火傷しそうなくらい熱い。
沖田「そういえば名前なんて言うんだ?」
「……蒼井、です」
沖田「あおいって名字?」
「そうですけど、」
沖田「下の名前は?」
「………A、です」
沖田「Aちゃんね」
私の名前を小声で繰り返す沖田さん。
胸がドキってして落ち着かない。
沖田 「今、何年生?」
「3年です」
「まだまだねィ」って言う沖田さんに
「おいくつですか?」と聞き返した。
沖田「今年で21。もうおっさんでィ」
坂田『今年で23。もうおっさんだよ』
重ねちゃダメなのに、
重ねたくないのに、
銀ちゃんと、重なる。
もう、忘れなきゃいけない存在なのに
私はまだ、好きみたい。
「…ぎ…、ちゃ、…」
つぶやいた名前には
いつも見たいなやる気のない返事は
聞こえなかった。
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お砂糖(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。このお話好きですっっっ!!!!失礼致しました。 (2021年2月18日 20時) (レス) id: 650d502778 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - めっちゃ好きです応援してます (2021年1月29日 21時) (レス) id: ab0043eae3 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2021年1月24日 12時) (レス) id: 1b71284f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:halca | 作成日時:2021年1月24日 11時