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...
「お待たせしました」
暫くしてきたのは髪色が栗色の男性。
ネームプレートを確認すると 沖田って書いてあった。
沖田「こちらへどうぞ」
案内をしてくれる沖田さんに素直について行った。
沖田「今日はどういうカットがいいですかィ?」
「…肩までお願いします」
私の言葉にヘアカタログを見ていた沖田さんの手が止まった。
サラ、と私の髪の毛を触れる仕草は優しかった。
沖田「綺麗な髪なのにもったいないねィ」
沖田さんは私の肩に手を置いて
私の顔の横に自分の顔をのぞかせた。
沖田 「失恋でもしたんですかィ?」
そっと呟かれた言葉に小さく頷いた。
沖田「マジで言ってる?」
沖田さんは目を開いて驚いてる。
「彼のために伸ばしてたんですけど、」
言葉の途中で沖田さんの手が私の頭を撫でた。
沖田「それでバッサリ?」
「…はい」
私の返事に「よし!」と手を叩いた沖田さん。
沖田「髪型にこだわりとかありませんよね?」
「そういうことに、なりますね」
沖田「じゃあ俺好みにカットして大丈夫ですかィ?
…あ、気に食わなかったら俺のおごりで」
特に断る理由もなくて、頷いた。
沖田「よし、サギ、シャンプー頼みませェ」
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お砂糖(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。このお話好きですっっっ!!!!失礼致しました。 (2021年2月18日 20時) (レス) id: 650d502778 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - めっちゃ好きです応援してます (2021年1月29日 21時) (レス) id: ab0043eae3 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2021年1月24日 12時) (レス) id: 1b71284f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:halca | 作成日時:2021年1月24日 11時