バケモノ役人、審神者になります (ページ7)

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素直になれよページ7

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Aside

あの後霊力での回復やらなんやらで粘られだいぶ時間が経ってしまった

『数多くある本丸の中でTOP10に入るだけの霊力ではあったわね』

透生きてるかなーなんて考えながら向かう

『あれ…大丈夫ー⋯？』

左肩に刀が刺さったままで首元に大きな傷、背中にも…
脚にも顔にも至る所に大きな傷が

『ねぇ…右手…』

右手が無い、利き手、ないと困るでしょ？
なんて場違いな事を考える

違う、違う…違う違う違う
死なないよね、ねぇ？
違う、そうじゃない…言いたいのはそうじゃなくて……

『し、な…ないでッ!』

私の言葉に気が付いた透は酷く痛むであろう身体でこちらへ振り向き…

透「に、ゲｯ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ……ﾌｰｯ､ﾌｰｯ…」

＿＿＿笑っていた

肩を大きく揺らして呼吸しずらそうにしながら、苦しそうな顔しながら…
感情に疎い私でも、わかるよ
その笑顔が気丈だってことくらい

『馬鹿、やっぱ馬鹿だお前…そこは大人しく“助けて“って言えよッ!!!!』

＿＿＿＿パキンｯ

私のいた位置を中心に氷が張り、雪が降り始める

加州「さむっ」

堀川「景趣は“春の庭“のままなのに…」

『改めまして付喪神様にご挨拶を…
私は雪女の力を受け継いだ末裔、正しくは雪女と人のハーフですけど…』

そう、それこそが私が黒髪の両親を持つのに白髪である理由
母はあまり強くはなかったが、私はそれ以上に色濃く雪女の力を受け継いだ

庭からすぐ側にあった手入れ部屋から救急箱を拝借し、刀剣男士そっちのけで応急処置をする

『コイツが死んだら困るんだ、今日は一旦帰る。
あぁそれと、君たちの主は殺しておいたから。次私が来るまでに刀解か新たな審神者を迎えるか考えておいて
それじゃあ、またね』

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