バケモノ役人、審神者になります (ページ5)

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美しい表面ページ5

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Aside

『会うだけ…だから、ね…？』

薬研「あぁ、案内するよ」

大方霊力で血痕やらなんやらを消し、刀剣男士をできる限り手入れしておけばバレないとでも思ったのだろう

浅はかすぎて笑えすらもしない

『透、わかってるね？』

透「あぁ、任せろ」

連れられたのは離の一室
薬研藤四郎は先に入り審神者に事情を説明しているようだ

薬研「入っていいそうだ」

『…そう』

中に入り例の審神者と目が合う

“親譲り“の透き通った焦げ茶色の髪と瞳
少しウェーブがかかっていてふんわりとしいて可愛い
いや、艶やかな紅い唇も相まって美しい、という印象がよく残る

思わず息を飲んだ
何度も見た、美しくも憎たらしいその顔に

『こんにちは審神者さん』

決めつけは良くない
けどさっきの薬研藤四郎の反応と私の過去の経験からわかる

貴女はそういう人だった

誰かを下に見て虐めることでしか自分を表現出来ない
くだらない人だった

『早速だけどまず一つ…いるはずの刀剣男士外装見当たりませんが、今どこに？』

審神者「…今は遠征に」

『ふむ、遠征…全部隊を遠征に行かせたとして、足りないのは30振になるはずですが…？』

審神者「そ、れはっ！」

『実は離の横にある二つの蔵の中が確認できてないんです中は広く二階建てみたいですし…沢山人が入りそうですね

そう、今ちょうど居ない…50振くらいなら
入らない方は遠征に行かせればいいですものね』

みるみる審神者の顔は青ざめていく

審神者「…ッ!!…薬研、この二人を捕らえなさい!!
さいあくころしてもかまわないわ!」

その言葉と同時にカチャリと抜刀する音が聞こえた

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